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中国の就業者に占める女性の割合は4割を超え、インターネット分野では起業家の半数以上を女性が占めるとされる。新時代の中国人女性は新たな技術を駆使し、農村の産業高度化やデジタル経済の発展に活力を注ぎ込んでいる。
山西省太原市の国有企業で働いていた高剣華さんは10年前、退職して故郷の朔州市右玉県に帰り、農産品の電子商取引(EC)事業を立ち上げた。総経理を務める右玉県富朔聯創電子商務は、特産の羊肉やサジーベリー、雑穀、ごま油などを1日300件以上出荷し、月間販売額は200万元(約4200万円)を超えるという。
高さんの会社では、EC業界の急速な発展に対応するため、新技術やトレンドに敏感な次世代農家の育成、農産品のブランド展開などを通じ、販路の地理的制約を克服し、農家の意識改革も後押ししている。「社員の7割が女性で、ライブ配信の表舞台でも発送業務の現場でも、女性ならではの親しみやすさやきめ細かさが強みとなっている」と説明した。
デジタル時代の女性たちは伝統文化の継承とイノベーションにも寄与している。山西省運城市の米雷さんは、地元にある道教寺院の永楽宮の壁画や祭祀(さいし)遺跡の后土祠、地方伝統劇「蒲劇」などをアニメを使って紹介し、動画投稿アプリの「抖音(ドウイン)」で765万人のフォロワーを獲得している。
太原市にある山西文化旅游職業大学で教える趙文婷さんは、山西を代表する地方劇「晋劇」の歌唱の映像を短編動画アプリ「快手(クアイショウ)」で配信し、美しい歌声と親しみやすい人柄で120万人以上のファンを魅了、若い世代に伝統劇の魅力を伝えている。
「ライブ配信では声も聞こえるし顔も見える。歌詞もわかるし、交流もできる。戯曲文化の伝承にうってつけの場だ」。自宅にいながら伝統演劇の魅力を楽しめると、趙さんの配信の視聴者は5000~6000人に増えた。「今後もインターネットの助けを借り、伝統の戯曲を未来へと伝えていきたい」【新華社太原】
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