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2019年7月から12月のもっとも読まれたニュースをピックアップしました。
特に読まれた記事は、シャオミやファーウェイといった、スマートフォンメーカーの記事でした。中国のスマートフォンは、現代の黒船として日本に進出し、その高い性能と安い価格によるコストパフォーマンスの良さからファンを増やしています。新製品発表記事には注目が集まりました。
その他の記事では、中国での日本企業の展開に関する記事や、中国のインターネット業界を象徴するバイドゥ、アリババ、テンセント3社「BAT」関係の記事が読まれました。スタートアップの話題では、電気自動車(EV)や電子たばこの話題がランクインしました。
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2019年1月−6月の電子たばこ産業における投資案件は35件以上、投資額は明らかになったものだけでも総額10億元(約160億円)を超える。しかし、下半期に入ってから電子たばこの生産、販売の禁止令は世界中に広がっている。9月時点で、アメリカにを始め189の国・地域が電子たばこ関連の規制を発表した。中国でも国家たばこ専売局(STMA)と国家市場監督管理総局(SAMR)が未成年者の心身の健康の保護強化のため、電子たばこメーカーと販売業者に通販サイトを閉鎖し、ネット広告も取り下げるようにと勧告した。
ニトリは2019年2月現在で中国に37店舗を出店している。一方、無印良品は256店舗。ニトリは中国進出の時期を誤ったと言わざるを得ない。イケアや無印良品には早々に先を越されたばかりか、ライバルとなる現地企業も続々と伸びてきている。また無印良品も「ミニマム」「高品質」といったコンセプトを強く打ち出しているが、ニトリは「コストパフォーマンス」を追究する以外、とくに哲学を持っていないようだ。中国の若い消費者の購買欲をかき立てるデザイン性にも欠ける。
8位.画素数は高いほど良いのか? 中国携帯メーカー 不毛な「高画素数」競争
ここ数年、中国のスマートフォンメーカーはどこも画素数の引き上げに躍起になっている。昨年には2400万画素、今年は4000万画素以上のカメラが旗艦モデルに標準搭載されるようになり、シャオミが9月下旬に業界初の1億画素ケータイを発表したことで、ついに新記録が更新された。とはいえ、実際のところUX(ユーザー体験)はどの程度向上しているのだろうか?
7位.トヨタが「滴滴出行」に約660億円を出資し合弁会社設立へ モビリティ・カンパニーへ前進
トヨタが、中国の配車アプリ大手「滴滴出行」と、中国でのモビリティサービス(Maas)領域の協業拡大に合意した。 両社はライドシェアドライバー向け車両関連サービスを展開する合弁会社を、広汽トヨタ自動車有限会社とともに設立する。ヨタの豊田章男社長は昨年1月、自動車企業からモビリティ・カンパニーへの変革を宣言し、今後はグーグル、アップル、Facebookなどの大手テック企業もライバルになるだろうと述べた。
6位.パナソニックに打撃 テスラがCATL(寧徳時代)からバッテリーを調達か
米テスラが中国で生産する電気自動車(EV)にパナソニック製の車載電池が採用されない見通しを明らかにした。長年にわたってテスラにバッテリーを供給していたのはパナソニックだが、テスラがモデル3の生産スピードを早めたことで、多方面にわたってコストがかさみ、同社のバッテリー事業が2期連続で赤字になったと公表。マスク氏もパナソニックの生産効率がモデル3の生産スピードに影響を及ぼしていると非難するツイートをしている。
5位.スマホ販売台数世界トップのサムスン、中国で振るわない理由とは
サムスンは中国の従業員約2000人以上のリストラを実施し、全国にある11の支社および事務所も最終的に5カ所に統合する予定であるという。2013年、サムスンのスマートフォンの販売台数は中国トップを誇り、市場シェアは20%にも達していた。6年後の現在、中国での第2四半期の総出荷台数はわずか70万台、また市場シェアは0.7%まで激減している。世界シェアトップのサムスン、はなぜ中国市場を失う結果に陥ったのだろうか。
かつては中国のIT企業御三家「BAT(バイドゥ、アリババ、テンセント)」ともてはやされたのも今や昔、現在では事実上、「AT(アリババ、テンセント)」の二強時代になりつつある。バイドゥの時価総額はわずか362億ドル(約4兆円)で、約4000億ドル(約43兆円)規模のアリババやテンセントに遠く及ばない。今では、生活関連O2Oサービス大手「美団点評(Meituan-Dianping)」やEC大手「京東集団(JD.com)」にも追い越されて業界3位の座を失い、ソーシャルEC「拼多多(Pinduoduo)」との5番手争いを繰り広げている。
3位.シャオミ日本向け商品発表会 驚異的な低価格で日本市場に衝撃へ
ファーウェイ、OPPOに次いで、中国スマホのシャオミもついに日本に上陸した。スマホのグローバル市場でサムスン、ファーウェイ、アップルに次ぐ世界第4位のシェアを誇るシャオミ(小米科技)は、コストパフォーマンスの良さで世界から注目を集めていた。今回の日本向け製品でも、Mi Note 10シリーズ(52,800円~)、Mi band4(3,490円)、Mi IH 炊飯器(9,999円)、Mi 18W急速充電パワーバンク(1,899円)、Xiaomiスーツケース(7,990円)は、市場における同系列の商品と比べるとどれも驚異的な安さだった。ちなみに、これらの商品は全てアマゾンで販売を開始している。
中国を代表するテックジャイアントのアリババ・グループが26日、香港に上場した。初値は公開価格を6.25%上回る187香港ドル(約2600円)をつけた。「目下の香港社会は重大な変化の時を迎えているが、我々は依然として香港の美しき未来を信じている。微力ながら、香港の未来を築くため積極的に貢献していきたい」と新会長のダニエル・チャンが述べた。
1位.ファーウェイがアップル越えか スマートフォン年間出荷台数、2億3000万台前後と予想
米政府による禁輸措置とそれに伴うグーグル社との提携中止で、ファーウェイは海外で苦難の連続だ。その分を中国市場で攻略するよう早速方向を調整した結果、今年の出荷台数は世界2位に上がるという。
ファーウェイ事件、時系列でみたほうがわかりやすいかもしれません。以下どうぞご一読ください。
・米中摩擦でもファーウェイの勢い衰えず 2019年Q2も世界2位を死守、国内市場でも独り勝ち
・「Googleアプリが使えない」 ファーウェイ、海外で失速はじまる
・ファーウェイのスマートフォンにグーグルアプリが復活か 米トランプ政権が禁輸措置一部緩和
・マイクロソフトがファーウェイへの輸出許可を取得 Googleへのライセンスにも期待
・圧倒的強さ見せつけるファーウェイ 2019年Q3の国内シェアは42%超
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読まれる記事は、聞いたことがある企業の話題になってしまいますが、一方で、日本ではまだマイナーではあるけれど中国ではよく知られている企業も多数あります。いろんな企業を知ることで中国テックシーンのミライが見えてくるというもの。「名前を知らなかった」企業のニュースを、「聞いたことがある」企業のニュースへと変わってもらえるよう読んでもらえるよう、面白い記事を量産していきたく思っております。
では、良いお年を。来年もお付き合いよろしくお願いいたします。
(編集・Ai、山谷特別解説員)
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