セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国の電気自動車(EV)メーカー「小鵬汽車(Xpeng Motors)」は11月5日に開いたイベント「小鵬テクノロジーデー」で、第5世代の人型ロボット(ヒューマノイド)「IRON」を発表した。人間を高度に模倣した外観と動作から、“(現時点で)最も人間らしい人型ロボット”との呼び声も高い。
IRONは女性的な体型、人間の脊椎を模した構造で、人工筋肉と柔軟な人工皮膚が全身を覆う。3次元曲面で構成された頭部、自然な動きの肩部、22自由度を持つ器用な手などを備えている。動画が公開されると、人間そのものの外観と歩行姿勢に驚きの声が上がった。

独自の自動運転向けAIチップ「図霊(TURING)」3個を実装し、マルチモーダルモデルのVLT、VLAおよびVLMを搭載したことで、高度な対話や交流、歩行などが可能になった。加えて、業界初の全固体電池を採用し、極めて軽量かつ安全性の高い設計も実現した。

量産開始は2026年末を目標としており、まずは小売・接客・案内などの商用サービス分野に優先配備する予定だという。合わせてソフトウエア開発キットを公開し、世界中の開発者と共に人型ロボット用アプリケーションのエコシステムを構築する計画だ。

IRONの動画が公開されると、そのあまりにも人間らしい動きから、ネットユーザーの間で「実際は中に本物の人間が入っているのではないか」との議論が大きくなっていった。この疑念を払拭するため、小鵬の何小鵬CEOは11月6日に説明動画を公開。IRONの背中のジッパーを開け、内部の機械構造をすべて示した上で、発表動画と同様の動作を再現してみせた。


(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録





フォローする
フォローする



