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中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は11月13日、2025年7~9月期決算を発表した。売上高は前年同期比15%増の1928億7000万元(約4兆2000億円)、純利益は19%増の631億3000万元(約1兆4000億円)、非国際会計基準(Non-IFRS)ベースの営業利益は18%増の725億7000万元(約1兆6000億円)だった。
人工知能(AI)技術への投資で成果が出始め、主要3事業の売上高がいずれも2桁成長を達成した。ゲームやSNSを中心とする「付加価値サービス」事業は16%増の958億6000万元(約2兆1000億円)だった。とくにゲーム事業が22.8%増と大きく伸びた。SNSアプリ「微信(WeChat)」の月間アクティブユーザー(MAU)は2%増の14億1400万となった。
「マーケティングサービス」事業の売上高は21%増の362億4000万元(約8000億円)、「フィンテック・企業向けサービス」事業は10%増の581億7000万元(約1兆3000億円)となった。研究開発費は過去最高の228億2000万元(約5000億円)、設備投資などの資本支出は129億8000万元(約2900億円)に上った。
独自の大規模言語モデル(LLM)「混元(Hunyuan)」を基盤に開発したAIアシスタントアプリ「元宝(Yuanbao)」は現在、SNSの微信や「QQ」、ビデオ会議ツール「騰訊会議(テンセントミーティング)」、文書データ共有ツール「騰訊文檔(テンセントドキュメント)」など数十の自社アプリに接続され、エコシステム連携で大きな役割を果たしている。関係者によると、元宝は日間利用者数(DAU)で業界3位に浮上したという。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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