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中国・深圳発のスマートホーム機器メーカー「卧安機器人(OneRobotics)」が12月9日、香港証券取引所に上場申請したことが分かった。6月に提出した目論見書が12月8日に失効したため、改めて目論見書を提出した。
同社は日本法人「SWITCHBOT(スイッチボット)」を通じて日本事業を展開している。現在打ち出している商品は、スイッチなどを遠隔で操作できる「指ロボット」やカーテンを自動で開閉する「カーテンロボット」、スマートロック、スマートリモコン、スマートセンサーなど、スマートホーム機器の計47種類。2018年にリリースした専用アプリ「SwitchBot」の累計利用者数は、12月9日時点で約352万人となり、接続しているデバイスは約1072万4000台に達した。
目論見書によると、2022〜25年1〜6月期の売上高は2億7500万元(約60億円)、4億5700万元(約100億円)、6億1000万元(約130億円)、3億9600万元(約90億円)と好調に推移。純損益は、3年連続で赤字を計上していたが、25年1〜6月期は2790万元(約6億円)の黒字に転換した。
好業績の背景には、日本市場への高い依存と、ネット販売をアマゾンに限定する戦略がある。同社は海外市場を主軸としており、日本・欧州・北米市場の売上高が全体に占める割合は2022年が95.5%、23年が95.6%、24年が95.0%、25年1~6月期は96.6%だった。日本は同社最大の市場で、一貫して60%前後を占めてきたが、25年1~6月期の売上高は2億6800万元(約60億円)と67.7%まで上昇した。
商品はアマゾンでの委託販売「ベンダーセントラル」と直接販売「セラーセントラル」の両方で販売している。アマゾン経由での売上高が全体に占める割合は、2022年が81.9%、23年が65.2%、24年が64.2%、25年1~6月期は67%だった。25年1~6月期はベンダーセントラルの売上高が1億7500万元(約40億円)と全体の44.2%を占めた。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部・茶谷弥生)
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