広汽集団、一汽トヨタの株式50%取得へ 中国「南北トヨタ」の連携強化

トヨタの中国における二つの合弁体制の再編が、一歩前進した。広州汽車集団(GAC Group、以下、広汽集団)は9月28日夜、A株の発行を通じ、中国第一汽車股份有限公司(一汽股份)が保有する一汽豊田汽車(一汽トヨタ)の株式50%を取得する計画を発表した。併せて、35人以下の特定投資家を対象とした株式発行で資金を調達する。対象資産の監査・評価はまだ完了しておらず、取得額も未定。取引には今後、関係する審議や承認プロセスを経る必要がある。

中国「南北トヨタ」に連携観測 広汽、一汽系合弁の株式取得へ

取引が完了すれば、広汽集団は一汽トヨタと広汽豊田汽車(広汽トヨタ)の株式をそれぞれ50%保有し、トヨタ側は引き続き両社の残りの株式を保有する。一汽股份は一汽トヨタへの直接出資を解消し、広汽集団の第2位株主となる。20年以上続いてきた「南北トヨタ」の二つの合弁体制は、中国側の出資者が広汽集団に一本化される新たな段階に入る。

中国自動車市場で価格競争が激化し、電動化への対応が急務となるなか、今回の取引は「南北トヨタ」の連携強化を狙う。現地での研究開発、サプライチェーン、生産拠点、市場リソースなどを総合的に調整し、同一ブランド内の重複投資を減らすとともに、調達での価格交渉力や経営効率を高める。

広汽集団の業績改善も、買収の狙いの一つだ。同社は2025年に87億8400万元(約2000億円)の純損失を計上し、2026年上半期(1~6月)も44億6700万元(約1000億円)の赤字となった。一方、一汽トヨタは黒字を維持しており、未監査の財務データによると、同期間の純利益はそれぞれ42億3400万元(約970億円)、10億900万元(約230億円)だった。取引完了後、広汽は持ち分に応じた利益を投資収益として計上し、新たな収益源を確保することになる。

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*1元=約23円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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