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ゲーム中にボイスチャット・ビデオチャットを行うことのできる「Bunch」は、過去数週間のうちに、ボイスチャットやビデオチャットの回数は50倍に増え、ユーザー1人1日あたりのボイスチャットは75%、ビデオチャットは25%増加した。iOSのApp Storeにおいて、Bunchは17カ国/地域のソーシャルアプリでトップ20入りを果たしており、35カ国/地域で同トップ100入りを果たしている。
Bunch社はニューヨークとトロントに事務所を持ち、2019年11月にフィンランドのゲーム開発会社「Supercell」、テンセント、米国のゲーム開発会社「Riot Games」、スイスのゲーム開発会社「Miniclip」、日本の投資会社「コロプラネクスト(Colopl Next)」などから計385万ドル(約4億1600万円)の資金を調達した。それまでに「LVP」、「Founders Fund」「Betaworks」などのVCから380万ドル(約4億1000万円)を調達している。
Bunchのアプリ内には多数のゲームがあり、「Pool」、「Mars Dash」、「Draw Party」、「Trivia」などが人気だ。サードパーティのゲームも一部サポートしており、代表的なものに「PUBG Mobile」、「Minecraft」、「UNO」があり、これらのゲームをプレイしている最中でも、Bunchでビデオチャットを行うことができる。
同社CEOのSeluck Atli氏によると、スマホゲームは新型コロナ禍の中でも楽しめる娯楽の一つで、Bunchはそこにチャット機能を付加し、友人との遠距離でのつながりを実感できる楽しさを提供していきたいという。
Bunchの特長はユーザーの友人を簡単にゲームに招待できることである。ユーザーが他のSNSアカウントの情報へのアクセスを許可すれば、Bunchが自動的に友人を見つけ招待する。チャットには専用のアドレスが生成され、アドレスを共有すれば全員が同じゲームを同時にプレイすることができる。招待された友人がそのゲームをインストールしていない場合、Bunchが自動的にインストールをすることもできる。
Bunchの集計によると、ユーザーはBunchアプリを利用はしている時間のうち8割において、チャットと並行してゲームをプレイしている。現在は女性ユーザーの比率が62%で、所在地は北米中心から全世界に広がっている。
中国の場合、友人同士が一緒に会話しながらゲームできる「玩吧(WANBA)」がある。玩吧は1月末にSNSアプリランキングトップになったことがあり、春節期間中の新規ダウンロード数は10倍以上となり、DAU(日間アクティブユーザー)は5倍に増え、サーバーが一時ダウンするほどだった。しかし、2月中旬以降から経済活動が再開した影響でDAUが減少しており、トラフィックの増加は短い期間しか続かなかった。
現在のBunchのユーザーの急増は1月の玩吧の状況と類似している。SNSアプリとしてはユーザーに長く使ってもらうことが大事であり、感染症収束後の動きを慎重に見ていくことが必要だろう。
(翻訳:小六)
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