アリババ物流子会社「菜鳥」、国際物流受注がコロナ禍前まで回復

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中国アリババグループ(阿里巴巴集団)傘下の物流プラットフォーム「菜鳥網絡(CAINIAO)」は、同社の国際物流と海外倉庫は正常運営を維持している。4月中旬の国際物流注文量はすでに新型肺炎感染前のレベルにまで回復したことを明らかにした。

公開されたデータによると、新型肺炎のパンデミック以来、中国輸出入における上位12か国のうち8か国で感染者が1,000人を超えた。その間、多くの物流プラットフォームは倉庫を閉鎖し、一時的に荷物の取扱いを中止したため、国際物流は大規模な停滞状態に陥った。新型肺炎発生後、同社はアルゴリズム予測により事前に3月、4月計200便のチャーター機を予約、多数の航空路線を急いで開通した。現在、同社はヨーロッパの中心であるベルギーリエージュ空港(LIEGE AIRPORT)に総面積22万㎡のeHub物流拠点を建設中である。

解説

中国の感染拡大が鎮静化する中で、物流業界の中国国内業務は正常に回復しているが、海外業務はいまだ影響を受けている。ただ海外市場の消費需要と消費能力も大きく衰退はしていない。しかし消費場所への制限などがあり、世界規模の消費者はオンラインショッピングの頻度が増している。アリババのアルゴリズムとデータ蓄積によって、菜鳥網絡は需要予測と物流インフラの建設を通して国際輸送力を保証している。しかし、航空費用の段階的な値上げにより、短期的なコスト上昇は避けられないであろう。

本記事は「中国商業新聞CBNS」の提供です。

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