OPPO、スマートウォッチに眠るデータを有効活用 Apple Watchの成功に続くか

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「OPPO」のスマートウォッチ「OPPO Watch」が、健康管理プラットフォーム「妙健康(More Health)」、「泰康保険集団」傘下のオンライン保険プラットフォーム「泰康在線(Tk.cn Insurance)」と提携し、健康保険商品を発売することを発表した。ヘルスデータをスマートウォッチの中で眠らせず、ユーザーにとって価値のある保険商品や健康サービスに活用したいと考えているという。

この一連の保険商品の名称は「律動保」といい、主に医療保険と重症疾患保険で構成され、健康評価や行動介入から保険、保障および医療サービスに至るワンストップサービスを提供するものである。中でもユニークなのは、規約に基づき、条件を満たす18~50歳のOPPO Watchユーザーは、無料で「律動保」に加入できることだ。保険の補償限度額や保険料は、ユーザーの健康状態に応じて変動し、運動レベルの基準をクリアした日が月間15日以上あった場合は、保険期間が1ヶ月延長され、15日未満だった場合は保険責任期間が終了し保険は無効となる。

IoTデータの保険への活用については、すでに2017年、Apple Watchが米保険会社「ジョン・ハンコック(John Hancock)」との提携により成功を収めているが、中国においてこの分野は今なお未開拓のままである。この「律動保」がとる手法は、OPPO Watchがユーザーの同意の下でデータを開放し、妙健康がそのデータを活用して作成したリスク管理モデルと、泰康在線の保険商品が組み合わされたものだと理解することができよう。そして現在、この新しいソリューションの活用が本格的に開始されたのである。

今回の提携において三社は、スマートウォッチにより顧客を獲得し、ユーザー運営とヘルスデータの検出を行うOPPO、データを分析してユーザーモデルを作成し、パーソナライズされた健康管理や保険契約後のサービスを提供する妙健康、保険業務を引き受ける泰康在線というように、役割がそれぞれ分担されている形だ。

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