中国人エンジニア創業のニュースアプリ「News Break」が米国で大ヒット、元マイクロソフト幹部も董事長に就任

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かつてマイクロソフトで人工知能&リサーチグループを統括するエグゼクティブバイスプレジデント(Executive Vice President)を務め、同社が北京に構える「マイクロソフトリサーチアジア(MSRA)」の所長でもあったハリー・シャム(Harry Shum、中国語名:沈向洋)氏が、ニュースアプリを提供する新興企業の「News Break」に出資したと同時に董事長に就任した。米カリフォルニア州のメディア「Mountain View」が5月27日に報じた。

News Breakは2015年、米シリコンバレーでジェフ・ジェン(Jeff Zheng、中国語名:鄭朝暉)氏と任旭陽氏により設立されたテック企業。主にローカルコミュニティのユーザー向けに「簡単にアクセスできる」ローカルニュースを提供している。模索と開発を繰り返し、設立から4年以上を経た現在はデイリーアクティブユーザー数(DAU)が1000万人にのぼる企業へと成長した。全米2万以上の都市をカバーし、同アプリに加盟する米国メディアやコンテンツクリエイターも1万を超えている。

米マイクロソフト出身のハリー・シャム(Harry Shum、中国語名:沈向洋)氏

News Breakの創業者のひとりであるジェフ・ジェン氏は、もともと中国のニュースサイト「一点資訊(ParticleNews)」の共同設立者であり、同社のCEOも務めていた人物。清華大学、中国科学院自動化研究所、米ニューヨーク州立大学バッファロー校で学士号、修士号、博士号を取得している。2010年に北京のヤフー研究所(Yahoo!LABS)創設に関わり、所長も務めたが2012年に退職し、一点資訊を創業。2015年2月には大手メディア企業の「鳳凰網(ifeng.com)」から戦略投資を受けると同時に、米国に子会社を設立した。この子会社のCEOとして一点資訊のグローバル戦略を推進する立場にあったジェン氏だが、同年、一点資訊を退社しNews Breakを設立するに至る。

(翻訳・小久江)

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