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6月5日、インド「タタ・モーターズ」傘下の高級車部門「ジャガー・ランドローバー(JLR)」は、子会社の「ジャガー・ランドローバー(中国)投資有限公司(Jaguar Land Rover (China) Investment Co., Ltd.)」が中国銀行、中国工商銀行、中国建設銀行と総額50億元(約760億円)に上る3年間のリボルビングクレジットローン契約を締結したことを公式発表した。これはジャガー・ランドローバーが2010年に中国進出を果たして以来初のデットファイナンスであり、資金は主にジャガー・ランドローバー中国の今後の研究開発と長期投資のための資金確保に充てられる。
ジャガー・ランドローバーの親会社であるタタ・モーターズは、新型コロナウイルスの感染拡大により著しく打撃を受けた。インドの全面的販売禁止令の影響で、同社の売上は急激に減少し、2020年第1四半期におけるジャガー・ランドローバーの売上高は、タタの売上高の79%を占めた。インド自動車工業会(SIAM)のデータによると、2020年4月、インドの自動車市場では小売売上高ゼロ、自動車生産ゼロという、前例の無い状況にあった。 4月、ジャガー・ランドローバーは、全世界の従業員の半数を占める2万人の一時解雇を発表した。またこれと並行して、ジャガー・ランドローバー上層部に対しても10~30%の減給措置がとられた。
現在中国は、ジャガー・ランドローバーにとって世界最大の単独市場となっている。 中国におけるジャガー・ランドローバーの販売台数は、2010年から2017年にかけて4.5倍に増加し、14万4400台となり、同ブランドの全世界販売台数の24%を占めていたが、過去2ヶ月でこの比率は約50%に増加した。
(翻訳・浅田雅美)
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