テスラ、低コストのモデル3を今夏発売か LFPバッテリー搭載で購入価格は大幅値下げ

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中国工業情報化部(工信部)が6月11日に公表した「新エネルギー車普及利用推奨車種目録(2020年第7期)」に、米EV(電気自動車)大手テスラ(Tesla)の中国子会社が製造するEVセダン「モデル3」が掲載された。同モデルはリン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーを搭載しており、バッテリーシステムのエネルギー密度は125Wh/kg、航続距離は468kmとなっている。

LFPバッテリーは三元系リチウムイオンバッテリーに比べエネルギー密度が低いが、低コストなバッテリーである。ロイター通信は先頃、テスラがもし中国のリチウムイオン電池大手「CATL(寧徳時代)」からLFPバッテリーを調達するなら、コストは「10%以上」安くなるだろうと報じている。

2020年5月、CATLは2020年下半期にテスラへのバッテリー供給を開始すると発表した。LFPバッテリーを搭載するモデル3のバッテリーサプライヤーは基本的にCATLであると確認でき、CATLのCTP(Cell-to-Pack、モジュールのないバッテリーパック)技術が組み込まれている可能性が高いこと、また過去の例から、同モデルの納車時期は早ければ2020年8~9月頃になるのではないかと、「平安証券(Ping An Securities)」は指摘している。テスラの計画によると、その時点におけるサプライチェーン現地化率は70~80%に達し、モデル3のコストはさらに下がると見込まれ、LFPバッテリーを搭載した同モデルは助成金を利用した場合25万元(約378万円)以下で購入できると予想される。

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