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6月23日、中国国有製薬企業「中国医薬集団(SINOPHARM)」傘下の「中国生物技術(CNBG)」が、アラブ首長国連邦(UAE)における新型コロナウイルス不活化ワクチンの国際臨床試験(フェーズⅢ)の開始セレモニーで、UAEの衛生当局から臨床試験の承認を得たことを発表した。これは、世界初となる新型コロナウイルス不活化ワクチンの国際臨床試験(フェーズⅢ)が、正式に開始されたことを意味する。6月16日に発表された、このワクチンの臨床試験Ⅰ / Ⅱフェーズにおける盲検下レビューおよび段階的盲検解除に関する報告によると、ワクチン接種後の安全性は良好で、重篤な副作用は無く、28日間のプログラムで2度接種後、中和抗体の陽転率は100%に達した。
この情報を受け、一部ワクチン関連企業の株価も上昇傾向にある。中国で初めて新型コロナウイルス肺炎治療に用いる抗体医薬品の臨床試験を承認された上場企業である「康希諾生物(CanSino Biologics)」は、組み換え新型コロナウイルスワクチンの研究開発において主導的地位を占めている。先頃、米モルガン・スタンレーは、康希諾生物の目標価格を102香港ドルから258香港ドルに引き上げ、投資判断を「買い増し」で据え置いた。またモルガン・スタンレーは、現在ワクチンの成功率は20%から60%に向上しており、康希諾生物のワクチンは2020年末ないしは2021年初めに承認されるだろうとの見解を示した。
康希諾生物の6月24日の終値は、前日比15.38%高の225香港ドル、最新の時価総額は約298億5100万香港ドル(約4128億円)となっている。
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