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貿易会社向けSaaSプロバイダー「小満科技(Xiaoman Technology)」が、シリーズDでアリババから数億元(数十億円)の出資を得たと発表した。創業者である文博亮CEOによると、今回獲得した資金は主に技術開発と製品のアップグレードに充てるという。
小満科技は2013年創業で、貿易会社にCRM(顧客関係管理)システムを提供し、顧客情報の獲得から販売の自動化までのすべてをサポートする。文CEOは会社成長の軌跡を3つの段階に分けて説明した。
顧客が低価格でCRMサービスを利用できるよう、設立当初からSaaS形式を採用し、顧客管理、メールの追跡、PI(見積書)管理、統計分析などの機能を提供した。
貿易業界の発展に伴って販売管理について新たな需要が生まれ、2017年に顧客獲得から管理までを網羅した顧客ライフサイクルのマネジメントサービスを提供した。現在企業データベースには世界の1億社以上が登録され、潜在顧客の自動調査、さらには優良顧客の絞り込みまで行い、成約率を上げている。
2019年、製品名をOKKIに改めたほか、AIとビッグデータに基づく五大AI新製品と三大ソリューションを発表した。文CEOは、OKKIはモバイルでも使用でき、AI技術の活用により自動で推薦する潜在顧客数が増えたなど性能も大きく向上したとして、以下のように話した。
アリババとの提携後、OKKI CRMはアリババの海外向けモールの販売情報を自動収集し、顧客の状況の変化を追いながら、ビジネスチャンスを管理する。同時に、商品管理機能ではアリババのモールに出品した消費商品情報を自動で同期するため、これらの商品情報にリンクすれば見積書、注文書などの作成作業の大幅な削減が可能だ。また、OKKI CRMは企業の規模に合わせて複数のバージョンが用意されている。
貿易は国際関係とコロナの影響を大きく受けた業界だ。今年上半期のコロナ禍について、文CEOは、1~3月は顕著な影響があったが、5月以降は業界全体がコロナ前の水準に回復し始め、小満科技もこうした状況に適時対応していると話した。この3年で、OKKI事業は伸び率100%を維持しているという。
今回の資金調達について文CEOは、アリババの海外向けモールは20年の経験があり、顧客数も多いため、極めて重要なECプラットフォームだとしたうえで、今後さらに製品の価値を高め、アリババと共に販売およびマーケティングの自動化サービスの拡大を模索し、さらにサードパーティーとの提携により、業界の川上、川下へとサービスを広げる計画だと話した。
小満科技は創立7年ほどの間に、「真格基金( Zhen Fund)」、「雲天使基金(Cloud Angel Fund)」、「微光創投(Welight Capital)」、「零一創投(01VC)」、「達晨創投(Fortune Venture Capital)」、「啓明創投(Qiming Venture Partners)」、「華創資本(China Growth Capital)」など複数の機関から出資を受けている。(翻訳・二胡)
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