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新型コロナ禍の影響で、今年はライブ配信が大盛況だ。ライブや短編動画の撮影に欠かせないツールといえば、三脚つきスマホカメラ、手持ちスタビライザーつきデジカメ、ハンドヘルドカメラ、アクションカメラなどの撮影機器だ。
しかし現在のところ、ライブ配信にまつわる問題点を完全に排除できる撮影機器はない。ブレを完全に防ぎたい場合、瞬時にピントを合わせたい場合、(動く)人物を追う場合などは要改善点が多く存在する。また撮影後にはデータケーブルやWiFiを経由してスマートフォンやパソコンに動画データを転送し、編集作業などの後処理が必要になってくる。そのプロセスは煩雑で効率も悪い。
こうした課題を解消すべく、中国の新進スタートアップ「雷拍科技(Leipai Keji)」がジンバル一体型カメラを発表した。リアルタイムでライブ配信ができるほか、ワンボタンでコンテンツをシェアでき、4Gデータ通信カードにも対応、モバイルOSとしてAndroidを内蔵し、超高精細の4K動画を撮影可能なレンズや2インチのタッチスクリーンを搭載している。美顔補正や手ブレ補正、顔認識機能による自動追尾撮影、オートフォーカス、ノイズレス録音、タッチ操作、タテ・ヨコ表示のワンタッチ切り替え、ミラーリング、人間工学に則した手持ち撮影など多くの機能を備え、連続使用時間は4時間以上となっている。
雷拍科技は今年、深圳で設立されたばかりだ。創業者の林海氏は、一般向け撮影用ドローンを主力とする「飛豹航天航空科技(FLYPRO Aerospace Tech)」でCEOを務めた人物だ。
同社が発表したジンバル一体型カメラは三軸構造で、エクストリームスポーツなどの撮影シーンにおいても安定性を確保する。イメージセンサーは1200万画素のソニー製CMOSを採用、タッチパネルは指1本のジェスチャーで操作可能だ。OSはAndroid9を搭載、OTA(無線通信)でソフトウェアを自動更新し、TikTokや動画、チャット、音声通話なども楽しめる。撮影した動画は内蔵アプリで直接シェアでき、ライブ配信も行える。レンズの画角は78.2度で、広角レンズは採用していない。製品がライブ配信やショート動画撮影用に特化しているためで、動く人物を捉え、人物がきれいに映るよう、画像のゆがみを抑える工夫だ。
カメラの小売価格は約3000元(約4万6000円)で、年内の販売目標は50万台だ。販路については、人気インフルエンサーを束ねるMCN(マルチチャンネルネットワーク)や大手ECプラットフォーム、通信事業体などと連携して開拓していく計画だ。(翻訳・愛玉)
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