インシュアテック企業「南燕」が約40億円を調達 米国の医療保険システムを手本に中国導入を目指す

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保険会社向けに技術プラットフォームを提供する「南燕信息技術(Nanyan Information Technology)」がシリーズCで2億5000万元(約40億円)を調達した。リード・インベスターは「千驥資本(Cenova Capital)」、コ・インベスターは既存株主の「海納亜州(SIG Asia Investments)」と「藍馳創投(BlueRun Ventures)」。

同社の創設者兼CEO・龔勲氏によると、資金は医療保険分野での事業展開や資本の合併・買収、多様で独立した医療資源の統合に充て、中国版「HMO」といえるモデルを構築するという。HMO(Health Maintenance Organization)とは米国で一般的な医療保険システムのひとつで、会員制の医療組織である。保険料として月単位で会費を支払うことで、特定の医療機関における診療の自己負担額を抑えることができるものだ。

南燕信息技術は2015年に設立された。医療保険全般に対応するインシュアテック企業として、再保険会社、保険仲介機関向けに商品、セールス、マネジメント、請求、TPA(第三者保険機関)、健康サービスなど保険業務の全プロセスをカバーする包括的なソリューションを提供している。同社はこれまでに5度資金調達を行っており、現在までの累計調達額は5億元(約80億円)超となる。

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