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中国新興EVメーカーの「小鵬汽車(Xpeng)」が、上場後初の財務レポートを公表した。
北京時間2020年11月12日に公表された小鵬汽車の2020年度第3四半期の未監査財務諸表によると、当期の売上高は19.90億元(約300億円)となり、前年同期比で342.5%、前期比で236.9%増えた。
そのうち自動車販売の売上高は18.98億元(約280億円)となり、前年同期比で376.0%、前期比で250.8%増えた。
また、2020年第3四半期の粗利率は4.6%と同社初のプラスとなった。粗利率も、前年同期-10.1%、前期-2.7%と、改善されつづけていることがわかる。このことについて、同社副董事長の顧宏地氏は、「スケールメリットの現れ」と見ている。第3四半期の財務データは市場予測を上回り、これを受けて立会時間前取引で株価が10%以上上がった。
2020年9月30日時点で、同社が保有する現金、現金等価物、制限付預金、短期投資の合計は199.98億元(約3000億円)である。
小鵬汽車董事長兼CEOの何小鵬氏は、「P7」の納車台数が急増したことが、第3四半期の好調につながったと見ている。同社が公表したデータによると、2020年第3四半期の納車台数は前年比265.8%増の8578台となり、うちP7が6210台を占めている。
P7は今年4月に発売された、スマート化を売りにした車種である。発売当初は「XPILOT」と呼ばれる運転支援機能の多くが制限された状態だったが、10月22日に行われたオンラインアップデート後、ようやくこれらの機能の大半が使用できるようになった。
同社のデータによると、第3四半期に納車されたP7のなかで、運転支援機能のXPILOT 2.5またはXPILOT 3.0が使用できる状態の車両は98%に達した。P7の納車台数は現在も順調に増え続けており、10月の納車台数は2104台で、2020年10月31日時点で合計8639台を納車している。
小鵬汽車は10月24日に、2回目の年次イベント「汽車智能日」を開催し、自動運転、ヒューマンマシンインターフェースの最新技術を公表した。これらは2021年第1四半期のローンチ予定のXPILOT3.0に搭載される。また、すべての小鵬汽車のOSである「Xmart OS」を搭載するすべての車両向けの音声コントロールシステムを更新し、車内のすべての操作を音声で指示できるようになった。
何小鵬氏は、すべての技術を独自開発し、革新を続けることが小鵬汽車の基本的な方針であると再度強調した。今後は「技術をコア・コンピタンスとしつつ、マーケティングと製造能力を高め、グローバル戦略を展開する」という。
小鵬汽車は広州にスマート製造基地を建設中で、2022年末までに完成する予定だ。開発、製造、車両テストのほか、販売、モビリティサービス機能も持つ総合的な施設となる。
小鵬汽車の店舗は中国の58都市にあり、2020年9月30日時点で販売店が116、アフターサービス店が50となっている。自社運営の急速充電スタンドは135カ所で、50都市に広がっている。(翻訳:小六)
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