3C自動化が高成長期に突入、「ioranges」Bラウンドで9,375万元の資金調達

36krは、3C自動化の新興企業ioranges(橙子自动化)が、近日中にBラウンドで9,375万元の資金調達を完了するという情報を入手した。今回はGGV Capitalがリード投資を、信中利投資、Matrix Partners China、祥峰投資、明勢資本が共同投資を行い、勢能資本がFAとしての役割を担った。今回の資金調達は主に研究開発システムの充実、市場規模の拡大や製品の大量生産に使われる見込みである。

Iorangesは36krが以前から報道してきた新興企業で、3Cロボット市場における組み立て、パッケージ、検査サイクルの自動化を主力としている。現在、多くの携帯電話メーカーと提携し、2017年には受注額が8,000万元に達し、2,000万元の利益を出しながら、損益のバランスを保っている。

公表資料によると、以前iorangesは明勢資本からエンジェル融資を受けている。また、2017年8月にGGV Capital、明勢資本、上海柯投企業管理組合企業、祥峰投資を通じてAラウンドで2,800万元の資金調達を発表している。

今回のiorangesへの投資について、信中利投資の連合執行総裁兼高級パートナーの陳丹氏は、中国は世界最大の3C製造産業を有しているが、自動化の普及率は低い。広大な市場を背景にiorangesは高度で柔軟な3Cスマート生産ラインを構築しようと尽力している。GGV Capitalは、iorangesについて「3C製造産業から参入し、製品を迅速に代替しながら、知名度のある顧客の信頼を得ている」と述べた。

4兆元の産業価値がある3C業界の競争は激しい。製品のライフサイクルは短く、回転率も高い。現在、3C業界は組み立て、パッケージ、検査サイクルを基本的に人手で行っているが、国内の人件費上昇や人手が集まりにくい問題が顕著になるにつれて、自動化への需要は日に日に高まっている。

iorangesはこうした市場のチャンスを逃すまいと、設立後3C業界を会社の中心に位置づけ、携帯電話のユーザーにソフト産業に関連した設備と統合サービスを提供した。

2015年から研究開発を経て、2016年にiorangesは製品販売とサービスをスタートした。現在、携帯電話の分野では、すでに中国の携帯電話メーカーのトップ10社と大小様々な提携を結んでいる。うち3社のメーカーとは強固な関係を築き、R&D技術設計、製造技術設計、製造技術再生と拡大などの内容を含んだ提携を結んでいる。

ユーザーに提供するための価値からみると、iorangesの製品やソリューションシステムは、ライフサイクルが4~5年で、使用後は人の手で代替することができ、16カ月ほどで減価償却できるとしている(一般的にメーカーの減価償却期間は2年以内)。同時に、3C業界のソフト製造の需要に対応し、顧客によって異なる生産ラインの需要を考慮し、低コストで新しい生産ラインを迅速に建設することで(200万元で新しい生産ラインの更新ができる。新しい生産ラインを建設するのには高くない金額)、市場の独占のチャンスを制した。携帯電話業界の競争激化、成長減速の背景において、コストを削減し、適時性を向上させるために顧客のニーズに対応している。

ビジネス面において、iorangesは製品と統合サービスの販売比率を5:5としている。製品においては、MD-PROを使ったスマート工場標準化ソフトウェア設計プラットフォーム、高精密ジェットディスペンサーijet100、ラベル貼付用のilabeling100、高速高精度のデジタルパッケージ検査KA100リング、自動欠陥測定器Insight100を含む、比較的完成度の高い製品を開発している。統合サービスにおいては、研究開発の標準化、DF標準化、情報提供、生産ラインの設計およびマルチリンク統合機能を形成している。iorangesが兼ね備える製品能力および統合能力は、会社にとっての競争力の1つである。

顧客開拓において、iorangesは事業発展ニーズをもとに、自身のブランディングを高めてくれるブランド顧客、利益をもたらすOEMおよびODMの顧客、およびキャッシュフローの部品サプライヤーと顧客を区別する。初期段階にある3C自動化業界は、得意先が研究開発資金を多く投じ、提携後のブランド形成がしやすい。こうした動きは業界でスタンダードになりつつある。

得意先は発注にまで事業が及び、コストを管理するため、iorangesは現場を分けたり、設備をモジュール化したりと、設備の再利用率を引き上げている。現在、設備の再利用率は30~40%から80%前後に上昇している。

実際、国内は3C市場の新しいチャンスに重点を置いたロボット企業が多く、iorangesは、会社の主な競争優位性は得意先にかかっていると考えている。携帯電話ブランドの顧客、OEMやODMメーカーの比重は大きく、iorangesのように経験や事例がある企業はさらに優位となることから、生産ライン改修の決定は慎重に行っている。実際の運用
では昔からの顧客が新しい顧客を紹介している。

このような迅速な動きは、スタートが早いだけでなく、チームの業界経験と会社の組織が関係している。CEOの邵勇锋氏は、始めは携帯電話業界を主軸としていたため、携帯電話業界をめぐる組織、検査サイクルの需要に合わせて会社を立ち上げた。そのため、3C業界出身のエンジニアが80%と偏ったメンバー構成となっている。

近い将来、サービスや製品の保護の実現に向けて、iorangesも重慶、蘇州などにエリア事務所を構え、華南地域以外の市場を開拓しようと考えている。

自動車業界以外で3Cはロボット企業の新しい成長ポイントとなり、3C業界の自動化は2014年から高成長分野へと進んでいる。しかし、PCBAボード、鍛造、研磨、塗装などのような環境に集中しているため、智慧松徳、勝利精密、雷柏科学技、劲勝智能、長盈精密などを含む4大上場企業は、及珞石などの新興企業と提携している。

しかし、川下サイドの組み立て、パッケージ、検査サイクルは基本的に人の手で行われる。国内の人件費や人手不足の問題が顕在化するにつれて、自動化に対する需要は日に日に高まっている。iorangesは、こうしたサイクルの自動化率を10%前後としているが、現在はユーザーとのコミュニケーションと実際の発注状況を見て、ここ2年で業界の自動化を30%前後に引き上げようとしている。これはiorangesが業界の急速な発展の恩恵を受けることを意味している。

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