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「上海楚山電子科技有限公司(Chushan Technology)」(以下、楚山創新)がプレシリーズA+で「奇績創壇(Miracleplus)」から、シリーズAで「梅花創投(Plum Ventures)」「新勢能基金(New Potential Energy Fund)」から、合計で数千万元(数億円)を調達した。
2015年に設立された同社は、無人搬送車や電動バイク向けに1kWクラスの高効率ワイヤレス充電装置を提供している。現在、巡回警備、配膳、倉庫オペレーションなどあらゆる場面でロボットのニーズが高まっており、それに伴って安全な充電の重要性も一段と高まっている。
楚山創新の郝鵬CEOは「接触型の充電器は金属の接触部が腐食しやすく、ほこりもたまりやすい。充電の際に発生する火花放電やアーク放電はシステムの安全に大きなリスクをもたらす。ワイヤレス充電技術は物理的な接触を避けられるため、このようなリスクを根本的に排除することができる」と語る。
郝CEOによると中国のロボット向けワイヤレス充電市場は100億元(約1650億円)に達するという。現在、楚山創新はファーウェイや複数のロボット企業と提携を結んでいる。2020年の楚山創新の売上高は2019年の6倍前後で、2021年は少なくともさらに5倍以上の伸びが見込まれる。
郝CEOは、ワイヤレス充電技術の業界団体「WPC(ワイヤレスパワーコンソーシアム)」で中効率標準化グループの主席を経て、現在は家庭用と工業用のワイヤレス充電の標準化作業グループ(Household and Industry Spec Work Group)の主席を務めている。WPCで制定されたQi規格は現在、スマホの一般的なワイヤレス充電規格として採用されている。
投資ロジックについて奇績創壇の創業者、栾運明氏は「ロボットの移動システムは今後最大の産業になる。ロボットの充電および電力管理のニーズは明確に存在し、チャンスは大きい。ワイヤレス充電は従来の接触型充電に比べて使い勝手、安全性、コストにおいて絶対的な優位性がある。楚山創新は、中~高効率のワイヤレス充電分野の製品に関する技術的な蓄積や各業界における実用化を、最も着実かつ急速に進めている」と述べた。
梅花創投のパートナー、呉世春氏は「中国で急速に需要が高まる中~高効率のワイヤレス充電は、多くの場面においてコストメリットと社会的価値を生み出すため、将来的には大きな市場に成長するだろう。楚山創新は市場を作り変え、新たな市場を生み出し、いずれは中~高効率のワイヤレス充電分野において世界のリーディングカンパニーとなることが期待されている」と述べた。
(翻訳・普洱)
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