セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国IT大手アリババグループの女性社員が、上司や取引先からの性暴力を告発した問題で、取引先の済南華聯超市は9日、関与した社員を免職処分にしたと発表した。
華聯超市は中国最大のスーパーマーケットチェーン。
発表によると、華聯超市の男性社員はアリババとの接待の席で、不適切な行為を行い、企業イメージを毀損した。違法性の有無は警察の捜査の進展を待つという。
アリババの女性社員は7月27日、出張先で取引先の華聯超市と会食し、酩酊したところに同社の男性社員からキスをされたり体を触られ、人のいないところでわいせつ行為をされたと主張している。また、女性がホテルで就寝中にアリババの男性上司が合鍵をつくって部屋に侵入し、性暴力を受けたと訴えた。
アリババは8月9日、男性上司を解雇したほか、女性社員の訴えに適切に処理しなかった責任者らについても処分した。
中国メディアによると、華聯超市の男性社員はわいせつ行為を否定し、「通常の会食だった」と反論している。
ただし華聯超市は社内規定で、他企業から接待を含めた便宜供与を受けることを禁じ、違反した場合解雇もあり得ると明記していることから、同規定に沿って免職処分とした可能性もある。
(文・浦上早苗)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録