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中国のスマートフォン大手OPPOがインドで同社初の純電気自動車(BEV)を発売する計画だと印メディア「91 Mobiles」が先月22日付で報じた。初のモデルは2023年末か2024年初頭に発表される見通しとのことだ。
海外メディアによると、OPPOはサードパーティの新エネルギー車企業を買収するか提携するなどの形で、BEV事業を進めていく可能性がある。現在のところOPPOは公式にはこの件について触れていない。
OPPOが新エネルギー車を製造するとの情報は何度も話題となっているが、これが事実かどうかについて、OPPOは公式に言及したことはない。しかし自動車のインダストリアルチェーン構築を強化する動きは止めていない。
11月中旬、OPPOはEV用の充電スタンドに関するソリューションを提供する「雲快充(YKCCN.COM)」が実施したシリーズB3の資金調達に参加している。
10月27日に開催された「2021 OPPO開発者大会(OPPO Developpers Conference)」では、スマートモビリティ分野のソリューションを発表した。これはスマートキー、「車管家(スマートフォンから車を制御するアプリ)」、「Car+車聯(スマートフォンと車載機器を接続して使用するためのサービス)」などの機能を基に、開発者や提携先と協力し、新しい乗車体験を構築していくというものだ。
このような動きは、アップルやシャオミ(小米)などのスマートフォン大手が次々と自動車製造へ参入を表明する中、OPPOが手をこまねいて傍観しているわけではないことを示している。
実際、OPPOは早くから自動車業界への関りを深めている。2016年にOPPOが最初の自動車関連特許を出願してから今年5月までに、OPPOはすでに60件以上の自動車関連の特許を出願している。
今年5月、OPPOはカードキー、電子キー、GPSナビシステム、スピーカー、OSなどを含む「OCAR」の商標登録を出願した。特許と商標の出願状況から見ると、OPPOが新エネルギー車製造に参入した際には、車とスマートフォンの融合が大きな特徴となるかもしれない。
2019年の「OPPO未来科技大会(OPPO INNO DAY)」で創業者の陳明永氏は「自動車メーカーがうまく車を作れなくなり、OPPOにはその実力があるとすれば、将来的に試してみる価値はある。しかし、車を製造するとしてもOPPOが得意とする領域に集中する」と述べた。
陳氏の態度は、OPPOが自動車製造に乗り出すといううわさが全く根拠のないものではないということを示している。36Krでも今年4月、陳氏はOPPOの自動車製造計画を立案した当事者として、インダストリアルチェーンのリソースと人材に関する調査を開始したと報じている。
自動車製造を明確に表明したシャオミとは異なり、OPPOは新エネルギー車分野ではかなり慎重だ。スマートフォンブランドが次々と新エネルギー車分野へ参入している状況下で、OPPOが独自の立ち位置や競合他社と対抗する基盤を見つけられるかどうかという点に業界が注目している。
(翻訳・普洱)
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