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住居インテリアデザインのワンストップサービスを提供する新小売プラットフォーム「満屋研選(Manku)」が、シリーズBで1億元(約16億円)を調達した。「華創資本(China Growth Capital)」などのベンチャーキャピタルや不動産会社が出資した。
満屋研選の創業者である陳経超氏は「『インテリアの新小売ワンストップサービス』戦略に焦点を合わせ、製品サプライチェーンをさらに統合し、オンラインとオフラインの購入シーンの融合を進める」としている。
2016年4月に設立された同社は、1.5〜2級都市に住む25〜35歳の新中産階級をターゲットにしている。この層のインテリアに対する意識は、節約志向ながらも、くつろぎと見た目の良さを追求する点が特徴だという。
同社は、住居インテリアのデザインをメインに、家全体のカスタマイズから家具、カーテンや壁紙、照明、室内装飾品などをワンストップで提供する。
2018年初めには、杭州と武漢にオフライン体験館を立ち上げた。 陳経超氏によれば、顧客の住宅は広さ約90平方メートルがメインで、客単価は8~15万元(約128~240万円)。顧客の50%以上が住居全体のインテリアを購入し、販売効率は業界平均の2倍以上だという。
陳経超氏は、同社が販売するのはデザインサービスであり、それが将来の家具インテリア販売につながるコア・コンピタンスだと考えている。2018年5月に発表した「理想生活設計者」戦略では、ワンストップソリューションをユーザーに提供することにより商品のサプライチェーンを逆に再構成すると謳っている。またこの戦略には、「簡単・リアルタイム・正確」をキーワードに自社開発したオンライン・シミュレーション・システムも含まれている。ユーザーは部屋のタイプなどの情報を入力するだけで、自宅のインテリアデザインをオンラインで確認できる。
陳経超氏は「今後3〜5年のインテリア販売は依然オフラインだが、集客方法と体験シーンは完全にオンラインになるだろう」と語る。
今回出資をした華創資本の余躍氏は「インテリア業界は数兆元(1兆元=約16兆円)規模の市場だが、従来の人、商品、店舗チャネルではもはや新世代の消費ニーズを満たすことはできない。より良い経験をより高いコストパフォーマンスで提供するワンストップ販売が将来の方向性だ。満屋研選の集客、販売、サプライチェーン、技術システムなどにおける革新性とノウハウの蓄積は大きな価値を持つ。満屋研選が消費者により良い体験を提供し、産業全体を変革してグレードアップさせることを期待している」と述べている。
(翻訳・神江乃緒)
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