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次世代電池と目される「全固体電池」を開発する、台湾の「輝能科技(プロロジウムテクノロジー;PLG)」が、独メルセデス・ベンツから1億ユーロ(約128億円)近くの出資を受けたことを、このほど発表した。さらに技術提携契約も締結し、電気自動車(EV)用の全固体電池を共同で開発するという。この電池を搭載するメルセデスの試験車両は、数年内にリリースされる予定だ。
また両社は、全固体電池の関連技術をさまざまな乗用車に導入するプロジェクトの目標期限を、2020年代後半に設定することでも合意した。
輝能科技は06年に設立された。シリコン系負極やリチウム金属負極を用いた全固体電池、バイポーラ技術を用いた全固体電池などの開発に注力している。また、リチウムセラミックバッテリー(LCB)を量産した、世界初の企業でもある。
同社は酸化物系固体電池の技術に強みを持ち、全世界で480件以上の特許を出願、取得している。この技術を用いた全固体電池は、安全性に優れ、エネルギー密度も高く、生産規模を拡大させやすいなどの特長がある。
なお同社は、21年10月にも高額の資金調達を発表したばかりだ。すなわち、わずか3カ月の間に5億ドル(約570億円)近くの資金を調達したことになる。
(36Kr Japan編集部)
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