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1月15日、3社が同時にソーシャルアプリをリリースした。
午前10時30分、動画配信アプリ「快播(QvodPlayer)」の元CEOで現在は「雲歌人工智能(RINGLE.AI)」のCEOを務める王欣氏が同社初の匿名ソーシャルアプリ「馬桶MT(mtoilet)」を発表。
午後2時30分、TikTokの運営元「バイトダンス(字節跳動)」がビデオソーシャルアプリ「多閃(Duo Shan)」を発表。
午後5時30分、「錘子科技(Smartisan Technology)」創業者の羅永浩氏が投資する「快如科技(Kuai Ru Ke Ji)」が新しいIMアプリ「聊天宝(Liao Tian Bao)」を発表。
「3つの新ソーシャルアプリがWeChat(微信)を包囲」と話題になった。しかし、これらの商品がWeChatの直接の競争相手になるとは見込みにくい。
王欣氏はかつて、WeChatは強すぎるので同じジャンルには進出しないとしていた。バイトダンスの子会社「今日頭条(Toutiao)」CEOの陳林氏は記者会見で、多閃は親密な人との交流を重視する一部のユーザーをWeChatから取り込むにすぎないと述べた。 聊天宝はそもそもビジネス用IMアプリのアップグレード版だ。
しかし、テンセント(騰訊)の創業者でCEOの馬化騰(ポニー・マー)氏はこれらの新製品に関心を寄せている。
馬氏はいつもSNSについて考えているという。彼は「ユーザーに見捨てられることを毎日心配している」、「今の若い人たちが好きなものを見ても、よくわからない」と語ったこともある。「何も間違ったことをしていなくても、年を取り過ぎたこと自体が間違いなのだ」とも述べている。
WeChatがこれだけ盤石な状態でも不安になるという馬氏は、ネットで、多閃については「まず家族に使わせてみてから改めて考える」とコメント、馬桶MTについては「ネガティブなエネルギーを持つ匿名のSNSには反対だ」と批判している。
また1月14日、社内テスト中の馬桶MTはWeChat上でブロックされ、リンクをシェアすることができなくなった。これについて王欣氏は、「何を恐れている?」と微博(Weibo)上に投稿した。多閃はWeChatを使ったQRコードによるダウンロードなどもブロックされた。陳林氏は「WeChatはブロックを解除し、多くの人に多閃を体験させるべきだ」と述べた。
羅永浩氏が快如科技の会見のために作成したプレゼンテーションには、聊天宝がWeChatに手を差し伸べるグラフィックに「こんにちは、WeChat、チャットできますか?」というテキストが添えられている。また下には、同日にリリースされた3つの製品のダウンロードリンクがある。
羅氏は「これはテンセントやWeChatの問題ではなく、国家のビジネス環境の問題だ。不当競争法、独占禁止法などの内容はまだ完全ではない」と批判している。
(翻訳・神江乃緒)
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