広告の再定義? インタラクティブ体験版の「分衆(Focus Media)」を目指す「肚肚機(dudu)」

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屋外は現在、最良の広告場所だ。

中国の大手調査会社CTRのデータによれば、2018年におけるエレベーターと映画館を広告媒体として活用している広告市場は2017年と同様に高成長を保ち、インターネット広告の成長率をはるかに上回った。オンラインの効果が天井を打つ中で、映画館、商業オフィスやビルのディスプレイ広告などを手掛ける「分衆(Focus Media)」を初めとする広告モデルがオフラインのトラフィックの魅力を広告主に示したのだ。

しかし、「分衆」の欠点は静的な展示効果しかなく、効果的なインタラクションに欠けていることは現在の広告市場においても課題の一つだ。消費者との対話への広告業者の注目は日増しに高まっており、オンライン対話型広告市場の急速な成長がこれを証明している。「分衆」モデル+インタラクション=より大きな宣伝効果となるだろうか。インタラクティブ体験広告機「肚肚機(dudu)」がその答えを見つけようとしている。「分衆」のように断片化したシーンを組み立てて、商品の集中PRに役立てるだけではなく、肚肚機は広告をより面白いものにし、数十兆円規模の広告市場から多くのパイを獲得しようとしている。

体験式インタラクションマーケティング

肚肚機の正面に設置される50インチの大画面タッチスクリーンは、各種の体感ゲーム、音声認識などの消費者とのインタラクションをサポートする。内蔵しているカスタマイズされたゲームを通じて、消費者が商品の特性を理解すると同時にその印象を強める。またインタラクティブなゲームを通じて周辺の人々に影響を与えることもできる。ゲームやタスク完了後、消費者は機器から直接サンプルを受け取って体験が完了する。

主にモール、キャンパス、広場などに設置される肚肚機は人々の「待ち時間」を利用して、オフラインによる低コストの商品PR活動とディープなインタラクション、オフラインからオンラインへのガイド、サンプル配布とデータ回収などのサービスを手助けする。

現在、肚肚機は全国9か所の都市の、北京王府井百貨大楼、上海合生匯、広州国金天地購物中心等有名ショッピングモールに1000台弱を設置しているほか、「天猫(tmall)」、「ケンタッキー・フライドチキン」、「蒙牛」、「杜蕾斯(Durex)」などトップ企業を含む100社近くのプラットフォームやブランドと提携している。

肚肚機はユーザーが自発的にインタラクティブ体験広告機に近づき、操作して商品に触れてもらう「C2B」のマーケティングを目指している。肚肚機はブランド構築と新商品のPRに使用でき、特に新商品の市場開拓に適している。

オンラインとオフラインの融合

肚肚機がブランドにもたらす価値は主に商品PR、購入促進とデータ分析である。

これ以外にも、インタラクションの過程で収集された大量のユーザー体験データが市場における商品の位置づけと商品戦略に役立てられる。例えば、顔認識によりインタラクション利用者の性別、おおよその年齢等を把握した上で、広告主のニーズに合わせてサービスの方向性を調整できるのだ。

肚肚機業務の責任者である韓宇鑫氏によれば、将来、肚肚機はオンラインにおける大規模なイベントや、オフラインにおけるリアルな体験に基づいたインタラクションマーケティングを構築すると同時に、「肚肚機」を2級都市と3級都市にも設置して、より多くのユーザーをカバーしたいという。

つまり、新たなトラフィック戦争においては、広告は新たな形態でユーザーの限られた時間を奪い合わなければならないということだ。
(翻訳・桃紅柳緑)

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