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マクドナルドは先月、北京首鋼園にドライブスルー店舗を正式にオープンした。米国のグリーンビルディング認証システム「LEED(Leadership in Energy & Environmental Design Building)」を取得した中国初のゼロカーボン店舗になる予定だ。
同店舗はLEEDのゼロエミッション、エネルギー消費ゼロの基準を参照して設計、施工され、12カ月後に認証を取得する見込みだ。取得すれば、アジア・太平洋地域で同時にこの2つの項目で認証を獲得した初のレストランとなる。
同店舗の屋根には2000平方メートルを超える太陽光発電システムが設置してあり、年間発電量は約33万キロワット時(kWh)、年間の二酸化炭素(CO2)排出削減量は約200トンだ。余った電力は地元に提供する。
同店舗では、バイクを漕いで発電し携帯電話を充電したり、大きなマクドナルドのロゴ「M」に電気をつけたりして消費者も省エネ・排出削減に参加できる。
同店舗の省エネシステムはIoTエネルギー消費管理システム、インバータ排煙システム、空調システム、換気設備、LED照明などのシステムを通じて建物全体で電気使用の35~40%を節電する。さらに内装には化学物質放散についての世界的権威である米GREENGUARD認証を取得した資材を使用し、室内の空気中の化学物質揮発量を抑えている。
エコ回収も同店舗の大きな特徴だ。顧客の使用する椅子は海洋プラスチックを回収して作られ、店内の象の展示品もハッピーセットのおもちゃを回収して作られた。包装には中国の他のマクドナルド店舗同様、森林管理(FSC)認証を取得した袋やストロー不要のカップ、生分解性プラスチックの飲料容器など環境にやさしい製品を利用する。
マクドナルド中国は2013年から店舗の環境配慮と省エネ方法の模索を始め、2018年には6分野でLEED認証を導入。エコ店舗の設計、工事、運営に利用できる数値基準の枠組みを提供した。
マクドナルド中国はLEED認証を取得した建築物が世界最多だという。2022年9月時点で約1600店舗がLEED認証を取得し、毎年約6万トンCO2排出量を減らしている。第1段階目標である1800店舗のLEED認証取得を2022年第4四半期までに前倒しで達成する見込みだ。
近年外食ブランドは積極的に低炭素施策に取り組んでいる。消費者にマイカップやマイ箸などの持参や食べ残さないことを奨励しているほか、企業内でも省エネ、CO2排出削減、エコ包装、環境に配慮したサプライチェーンなどを実践し、バイオ技術、環境保護技術などさまざまな手段で原材料から消費に至る各段階で省エネ、CO2排出削減の実現に取り組んでおり、エコはすでに今後の外食業界の流れになっている。
(翻訳・36Kr Japan編集部)
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