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米電気自動車(EV)大手テスラの中国法人は10月24日、主力車種の「モデル3」と「モデルY」の値下げを発表した。
モデル3の後輪駆動版が27万9900元(約570万円)から1万4000元(約30万円)減の26万5900元(約540万円)に(補助金支給後)、高性能版は1万8000元(約40万円)減の34万9900元(約710万円)となる。
モデルYの後輪駆動版は31万6900元(約650万円)から2万8000元(約60万円)減の28万8900元(約590万円)に(補助金支給後)、長距離版が3万7000元(約80万円)減の35万7900元(約730万円)に、高性能版が2万元(約40万円)減の39万7900元(約820万円)に、それぞれ値下げされた。
中国の新エネルギー車補助金制度では、販売価格が30万元(約600万円)以下の車両を対象に、約1万1088元(約23万円)が支給される。モデル3の後輪駆動版とモデルYの後輪駆動版は補助金支給の対象に含まれることとなった。中国政府が2021年12月31日に発布した通知によると、22年12月31日以降に認可された新エネ車は補助金を受けられなくなる。
中国では現在、モデルYがテスラで最も人気のある車種となっている。 中国の自動車業界団体「乗用車市場信息聯席会(CPCA)」のデータによると、22年1~9月の中国におけるテスラ車の販売台数は前年同期比55.4%増の31万8000台で、うちモデルYは135.8%の21万9100台と、30万元以上のスポーツ用多目的車(SUV)でシェア1位となった。
同社の上海ギガファクトリーの生産ラインは22年に刷新された。生産能力が増強され、供給量が増加したことで、リードタイムが大幅に短縮された。多くの業界アナリストは、テスラが今回の値下げによって需要の喚起を狙っていると分析している。中国メディア「澎湃新聞」は、テスラ中国法人は過去1年間、小刻みに販売価格の引き上げを繰り返していた。
(36Kr Japan編集部)
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