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中国民営コングロマリット「復星集団(フォースン・グループ)」傘下の商業施設運営企業「上海豫園旅游商城」が2月10日、日本の事業会社「ネイピア特定目的会社」の株式100%を110億円で買収する意向を発表した。ネイピア特定目的会社の主要資産は北海道の「キロロスノーワールド」「キロロリゾート」、およびその土地全部で、リゾート内にはホテル2軒、温泉、ゴルフ場などがある。
上海豫園旅游商城はこのほか、キロロスノーワールドとキロロリゾートを運営する日本の事業会社「合同会社キロロマネジメント」の株式100%を4億6000万円で取得する意向を示している。上海豫園旅游商城は上記2件の株式を取得後、さらにネイピア特定目的会社へ45億5600万円を出資し、キロロスノーワールド、キロロリゾートおよび関連施設の改修・グレードアップなどを行う。上記プロジェクトへの投資額は合計で160億円を超える見込み。
上海豫園旅游商城は手広く事業を展開しているが、現在は金を用いた装飾品の製造販売が主力だ。2022年1~6月の売上高220億元(約4200億円)のうち、金装飾品事業が71%に相当する156億3600万元(約3000億円)、不動産開発・販売事業は28億元(約540億円)で13%、白酒事業は12億元(約230億円)で約6%だった。この3事業が同社の主な収入源となっており、リゾート事業での売上高は2億元(約38億円)で、売上高全体の1%にも満たない。しかし、今回の買収により、リゾート事業の比率もある程度高まるだろう。
(36Kr Japan編集部)
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