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【新華社北京2月27日】世界の自動車産業が大きな変局を迎え、電動化のペースを加速させている。中国メーカーは時代の流れに積極的に乗り、グリーン(環境配慮)化と国際化の道を進んでいる。中国汽車工業協会(CAAM)によると、2022年の中国の自動車輸出台数は前年比54.4%増の311万1千台で、うち新エネルギー車(NEV)の輸出は2.2倍となった。
中国の電気自動車(EV)メーカーの強みとなっているのが、産業全体にまたがる布石だ。例えば安徽省では、EV大手の比亜迪(BYD)が完成車の生産拠点を構えているだけでなく、グラファイト(黒鉛)の負極材などの素材・部品メーカーもそろっている。
国際発展戦略を取る中国メーカーは、技術や人材、マーケティングで海外の協力相手と統合や相互補完を行っている。例えば自動車大手の上海汽車集団は上海とロンドンの二つの設計チームを集め、動力装置や操作性能に対する海外消費者の好みを十分に考慮した上で、グローバルモデルを設計している。
米格付け会社スタンダード&プアーズの関係者は、中国メーカーは海外市場に自動車を供給するだけでなく、進出先の自動車産業の発展を加速させているとの見方を示した。
チリの首都サンティアゴで運用されているEVバスの多くは中国メーカー製が占めている。タルカ大学工学部の学者、クリスティアン・ガルシア氏は、中国からやって来るEVは炭素排出削減やクリーンな都市づくりに寄与していると語った。
中国EVメーカーはハンガリーをはじめとした欧州への布石も強めている。車載バッテリー大手の寧徳時代新能源科技(CATL)は22年9月にハンガリー工場の建設を開始。上海蔚来汽車(NIO)がハンガリーに建設したNIOパワー欧州工場では最初の電池交換ステーションがラインオフした。同国のシーヤールトー外務貿易相は、自動車製造は同国の基幹産業の一つで、中国からの関連投資の誘致はハンガリー経済にとって極めて重要だとの見方を示した。
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