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トラック向け自動運転技術を開発する「TuSimple(図森未来)」は5月11日、同月5日にナスダックから上場廃止の通知を受けたと発表した。2022年7~9月期の四半期決算報告書と22年の年次決算報告書を適時に提出しなかったことが理由だという。
TuSimpleが不服を申し立てない限り、5月15日に同社株の取引は停止される予定となっていたが、同社がナスダックのヒアリング委員会に申し立てをしたため、ヒアリングが開かれる日までは取引が継続される。現在のところ、ヒアリングの日程は明らかになっていない。
5月15日現在、TuSimpleの株価は1.06ドル(約144円)と、過去最低の水準となっている。同社が2021年、自動運転企業としては世界で初めて米上場を果たした際の公募価格は1株あたり約40ドル(約5400円)、時価総額は一時約84億9000万ドル(約1兆1500億円)だった。現在の株価は当時と比べ約97%下落している。
TuSimpleが最後に更新した決算報告書は22年7~9月期のもので、売上高は前年同期比48.63%増の265万3000ドル(約3億6000万円)、純損失は21年同期の約1億1500万ドル(約160億円)とほぼ同じ1億1300万ドル(約150億円)だった。
同社では22年7~9月期以降、創業者で前CEOの侯暁迪氏の解任、大規模なリストラ、複数の事業の廃止など混乱が続いている。
*2023年5月16日のレート(1ドル=約136円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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