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中国ではデジタル化やスマート化にかかわる大量のポストが相次いで生まれ、業界のデジタル人材需要が高まりつつある。ヒューマンリソースアウトソーシング(HRO)会社の人瑞人材と大手会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツの中国法人、デロイト中国が発表したリポート「産業デジタル人材研究・発展報告(2023)」で明らかにした。
「デジタル人材の不足分は現在2500万~3000万に及び、さらに拡大を続けている」と人瑞人材の張建国行政総裁は語る。現在の状況から見る限り、人材不足はまだ3~5年続く可能性があるという。
リポートによると、最も不足しているのはアルゴリズムの研究開発の人材。機械学習とコンピュータービジョンの人材の需要も旺盛だ。スマート製造のデジタル人材の供給に対する需要の比は今後3年で2・2から2・6に拡大し、不足分は2025年に550万人に達するとみられる。
大手就職情報サイト「猟聘網」のビッグデータ研究所が発表した「2023年新卒者就業データ報告」によると、人工知能(AI)基盤モデルの新卒者求人数は前年同期の2.7倍超に増加した。新卒博士の求人数の伸びが最も高かったトップ10分野のうち、1位はAI基盤モデルで5.3倍、2位がスマート製造で3.9倍にそれぞれ増えた。
求人の風景の様変わりは中国のデジタル経済の加速度的な発展を反映している。中国情報通信研究院(CAICT)が発表した「中国デジタル経済発展研究報告(2023年)」によると、22年のデジタル経済規模は前年比名目10.3%増の50兆2000億元(1元=約20円)で、伸び率は11年連続で国内総生産(GDP)を上回り、GDPに占める割合は41.5%で2次産業と肩を並べた。人力資源・社会保障部が発表した「中華人民共和国職業分類大典(2022年版)」では、職業の総数が158増え、デジタル職業として97の職業が新たに盛り込まれ、総数の6%を占めた。(新華社北京)
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