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中国の電気自動車(EV)メーカー「蔚来汽車(NIO)」はこのほど、自社製電池の量産化を延期したと明らかにした。
NIOは2022年に車載電池を内製化すると宣言し、準備を進めてきた。23年2月には、安徽省合肥市で車載電池工場「蔚来電池科技合肥産業基地」第1期プロジェクトが着工したと発表した。同工場の年産能力は40ギガワット時(GWh)、EV約40万台分の需要を満たす見込みで、工場の建屋やインフラなどの建設費は主に合肥市政府が負担し、設備はNIOが調達する計画となっている。関係者によると、現在も工場の建設は進められているが、設備の調達は保留されているという。
NIOは21年に電池開発チームの編成を開始。電池調達に関しては、EV世界最大手の米テスラと同様、外部からの調達と自社生産を組み合わせていく方針を明らかにしていた。
電池工場の建設をめぐっては、巨額の設備投資が必要になる。しかし、NIOの販売台数は22年10~12月期を境に落ち込み始め、23年上半期も低迷が続いた。これが資金繰りの悪化を招き、自社製電池の量産化を延期せざるを得なくなった可能性がある。
(36Kr Japan編集部)
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