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経営再建中の中国不動産大手、恒大集団(Evergrande Group)傘下で電気自動車(EV)事業を手掛ける「恒大新能源汽車(Evergrande New Energy Auto)」は7月26日、2021年12月期と22年12月期の決算を発表した。21年12月期の最終損益は563億4400万元(約1兆1000億円)の赤字、22年12月期は276億6400万元(約5500億円)の赤字で、2年間の赤字額は合計で約840億元(約1兆6500億円)に達した。
恒大新能源汽車は18年、親会社の恒大集団の支援を受けてEV事業に参入。22年9月に初のモデルとなる「恒馳5」の量産を開始した。 しかし、親会社の経営悪化により資金繰りが厳しくなり、事業が行き詰まった。23年4月には、資金不足を理由に工場の稼働を一時停止したことが明らかになった。
恒大新能源汽車は6月20日、5月には恒馳5の生産を再開しており、5月末までの累計販売台数が1000台を突破したと発表した。しかし、同社は依然として資金不足に直面しているとし、引き続きコスト削減に取り組むと同時に、積極的に資金調達ルートを開拓し、事業の継続に努める方針を示した。
親会社の恒大集団は7月17日、21年12月期と22年12月期、22年1〜6月の決算の補足資料を発表した。2年間の純損失は合計8120億元(約16兆円)で、22年12月31日時点の負債総額は2兆4000億元(約47兆円)だった。
*2023年7月26日のレート(1元=19.6円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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