“再配達のいらない”宅配システム「Pabbit」が資金調達。三井不動産レジデンシャルも新築マンションに導入拡大へ

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物流業界のラストワンスマイル問題を解決するソリューションプロバイダー「株式会社PacPort」はこの度、日本インターホン製造最大手のアイホン株式会社、および連続起業家の千本倖生氏を引受先とする第三者割当増資(金額非公開)を実施した。PacPortは2021年12月より、アイホンと資本・業務提携をしている。

PacPortは、京セラやファーウェイジャパンなどで勤務経験のある中国出身エンジニアの沈燁氏により、2018年に東京で設立され、クラウドベースの宅配ボックスを活用したサービスを提供する。

IoT宅配ボックス「PacPort」、インターフォン日本最大手から資金調達。荷物受け取り効率化

主力製品の次世代型宅配システム「Pabbit」は、配送中の荷物の伝票番号をクラウド上で照合、集合住宅のオートロック、エレベーター制御、宅配ボックスを解錠することを可能にし、非対面でも入居者へ確実に荷物を届けるスマート宅配ソリューションだ。一方、入居者は固定パスワードまたは専用アプリで専用ロッカーを解錠し荷物を受け取ることができ、再配達の手間を削減できる。

同社によれば、Pabbitは現在建設中の物件を含めて10社以上の不動産デベロッパーの新築マンションに採用されているという。10月11日には三井不動産レジデンシャルも、今後の国内新築分譲マンションにおいて「Pabbit」と「Amazon Key for Business」を順次導入していくことを発表した。アマゾンと佐川急便、日本郵便、ヤマト運輸の宅配事業者大手3社の配達する荷物に対応する。

PacPortは今回の増資により、物流業界の人手不足や再配達削減に向けた対応を加速させ、日本政府が目指す「置き配」サービス利用の浸透に全力で取り組む。

(36Kr Japan編集部)

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