セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は、スマートカー事業部門を分離して新会社を設立し、自動車大手の重慶長安汽車(Changan Automobile)の出資を受け入れる。
ファーウェイのスマートカー事業部門が手がけてきたスマートドライビング・ソリューション、スマートコックピット、スマートカー向けデジタルプラットフォーム、AR-HUD(拡張現実型ヘッドアップディスプレー)などの事業、資産および人員は、全て新会社に移管される。11月25日に締結した覚書によると、長安汽車は新会社の株式を最大で40%取得する予定となっている。
新会社に出資するのは長安汽車だけではない。今後は、ファーウェイの既存の戦略的パートナーのほか、戦略的価値のある自動車メーカーなどの出資も受け入れ、株主の多様化を目指す。
ファーウェイのスマートカー事業部門は2019年5月に設立され、現在は一次サプライヤー(Tier 1)として数多くの自動車メーカーに部品・サービスを提供している。パートナー企業は増え続けているにも関わらず、同事業部門はいまだ黒字化の目標を達成できていない。
ファーウェイの「2022年度報告書」によると、22年末時点でスマートカー事業部門は7000人規模に達しており、同事業部門に累計30億ドル(約4400億円)を投じたという。22年の売上高は20億7700万元(約440億円)だった。
*2023年12月3日のレート(1ドル=約147円、1元=約21円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録