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中国のシンクタンク胡潤研究院は10月29日、2024年版の中国富豪番付「胡潤百富」（基準は8月30日時点の個人資産）を発表した。
動画投稿アプリ「TikTok」を運営するバイトダンスの創業者、張一鳴氏（41歳）が過去1年間で資産を約1050億元（約2兆2000億円）増やし、約3500億元（約7兆4000億円）で首位に立った。1980年代生まれの企業家では初めて一代で中国一の富豪に上り詰め、2009年に自動車大手BYDの創業者である王伝福氏（当時43歳）が打ち立てた最年少記録を塗り替えた。
バイトダンスはTikTokやその中国版「抖音（Douyin）」の好業績を背景に、世界最大のユニコーン企業に成長した。英フィナンシャル・タイムズによると、バイトダンスの2023年の売上高は前年比約40％増の1200億ドル（約18兆4000億円）で、うちTikTokの米国売上高が160億ドル（約2兆4000億円）に上ったという。
飲料水大手・農夫山泉（Nongfu Spring）の創業者、鍾睒睒氏（70歳）は2023年まで3年連続で首位の座を守ったが、今回は張一鳴氏にその座を明け渡し、2位に順位を下げた。3位はネット大手・騰訊控股（テンセント）の創業者、馬化騰（ポニー・マー）氏（53歳）、4位は越境電子商取引（EC）アプリ「Temu」を運営するPDDホールディングスの創業者、黄崢氏（44歳）だった。
車載電池大手CATLの創業者、曽毓群（ロビン・ゼン）氏（56歳）は6位、アリババグループの創業者、馬雲（ジャック・マー）氏（60歳）は10位に入った。
このほか、ゲーム大手miHoYoの創業者、蔡浩宇氏（37歳）が資産額約730億元（約1兆5000億円）で44位に入り、注目を集めている。同氏は過去1年間で資産を約60億元（約1300億円）増やし、順位を11ランク上げた。
＊1元＝約21円、1ドル＝約153円で計算しています。
（36Kr Japan編集部）
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