中国新興EV10月販売:Leapmotorが4カ月連続10万台超、XpengとXiaomiは5万台突破
中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2026年10月の販売(納車)台数を発表した。「零跑汽車(Leapmotor)」が4カ月連続の10万台超えで他社を引き離し、新興首位の座を盤石にした。「小鵬集団(XPeng)」と「小米汽車(Xiaomi Auto)」はそろって5万台を突破し、2位争いを繰り広げた。
Leapmotorをはじめ前年同月比、前月比ともに販売台数を伸ばすメーカーが多数を占める一方で、「蔚来汽車(NIO)」、ファーウェイのEVブランド連合「鴻蒙智行(HIMA)」、「理想汽車(Li Auto)」の3社は前年同月比、前月比ともに減少し、明暗がはっきり分かれた格好だ。
1位 零跑汽車:10万6127台
零跑汽車(Leapmotor)の10月の販売台数は、前年同月比51.0%増、前月比0.4%増の10万6127台だった。4カ月連続の10万台超えを果たし、単月の過去最高を更新した。
好調な販売を支えるのが、10万元(約240万円)以下のモデルを中心とする「Aシリーズ」だ。10月は3万9989台を販売し、全体の約38%を占めた。海外展開も順調で、10月16日には提携先ステランティスのスペイン・サラゴサ工場でSUV「B10」の量産を開始している。
1~10月の累計納車台数は77万2666台となり、年間目標100万台の77.3%に達した。
2位 小鵬集団:5万237台
小鵬集団(Xpeng)の10月の販売台数は、前年同月比19.6%増、前月比21.8%増の5万237台で、初めて5万台を突破した。
海外販売は前年同月比166%増の1万3326台と過去最高を記録し、全体の26.5%を占めた。一方、国内は約3万6900台で、前年同月とほぼ横ばいだった。10月末に発売した新型SUV「MONA L05」の納車が11月1日に始まっており、これが国内販売の回復につながるかが焦点となる。
1~10月の累計販売台数は前年同期比5.8%減の約33万4600台となった。
2位 小米汽車:5万台超
小米汽車(Xiaomi Auto)は、10月の販売台数が5万台を超えたと発表した。5万台超えは2025年12月以来、2回目となる。同社は正確な販売台数を公表しておらず、小鵬との差を確定できないため、ここでは暫定的に2位としておく。
注目は9月に投入したレンジエクステンダーEV「SkyNomad」シリーズで、発売から30日間で確定注文が7万台を超えたという。
EV専門メディアのCnEVPostによると、1~10月の累計納車台数は少なくとも33万6490台に達している。
3位 蔚来汽車:3万4246台
蔚来汽車(NIO)の10月の販売台数は、前年同月比15.2%減、前月比8.5%減の3万4246台だった。ブランド別では、主力の「NIO」が前年同月比5.7%増の1万8125台、「蛍火虫(firefly)」が30.9%増の7738台に伸びた一方で、「楽道(ONVO)」は51.7%減の8383台と半減した。
1~10月の累計は前年同期比38.5%増の33万4547台だった。李斌・最高経営責任者(CEO)は10~12月期の月間平均販売台数を4万台超とする目標を掲げていた。
4位 鴻蒙智行:3万3537台
ファーウェイが自動車メーカー各社と共同展開するEVブランド連合「鴻蒙智行(HIMA)」は、10月の販売台数が前年同月比50.8%減、前月比10.5%減の3万3537台となった。前年同月比では5カ月連続の減少で、過去最高を記録した前年同月の6万8216台からほぼ半減した。
賽力斯集団(SERES)と共同展開する「問界(AITO)」は、HIMAの主力ブランドとなっているが、10月は前年同月比54.7%減の2万2105台に落ち込んだ。問界は9月、製品企画や販売・サービスなどをSERESが主導する新たな協業体制へ移行すると発表。現地報道では、移行期の販売現場への影響や、新モデルの納車開始が10月下旬に集中したことが、販売減の背景として指摘されている。
1~10月の累計は前年同期比3.9%減の40万766台となった。
5位 極氪:3万2483台
高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」の10月の販売台数は、前年同月比51.6%増、前月比12.7%減の3万2483台だった。9カ月ぶりに前月比で減少したが、前年同月比では大きく伸びた。高級SUVの「ZEEKR 9X」と「ZEEKR 7X」が販売をけん引した。
1~10月の累計は前年同期比94.4%増の32万887台で、年初に掲げた年間目標30万台をすでに上回っている。
6位 理想汽車:2万9025台
理想汽車(Li Auto)の10月の販売台数は、前年同月比8.6%減、前月比8.8%減の2万9025台と、上位7社で唯一、3万台を下回った。
主力のSUV「Li i6」の2026年モデルは10月28日に発売、翌29日に納車を開始した。同社は11月の月間生産能力を2万台に引き上げる計画で、2026年モデルの増産が販売回復につながるかに注目が集まる。
1~10月の累計販売台数は前年同期比2.0%減の32万2461台だった。
中国乗用車協会(CPCA)の予測によると、10月の国内乗用車小売販売台数は前年同月比28.9%減の約160万台、うち新エネルギー車(NEV)は16.5%減の約107万台となる見通しとなっている。市場全体の低迷が続くなか、新興EV各社は販売台数拡大に向け、今まさに正念場を迎えている。
(36Kr Japan編集部)