セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
米経済誌フォーチュンは7月29日、2025年版の世界企業番付「フォーチュングローバル500」を発表した。中国からは130社がランクインし、米国の138社に続いた。
ランキングは24年の売上高に基づいて作成された。500社の売上高は合計で約41兆7000億ドル(1ドル=約151円)と前年から約1.8%増え、世界の国内総生産(GDP)の合計の3分の1以上に相当した。ランキング入りの最低条件(最低売上高)も321億ドルから322億ドルに上昇した。純利益は0.4%増の約2兆9800億ドルだった。総資産と純資産はいずれも、ランキング発表の開始後で最も高かったが、従業員数の総和は前年からやや減少した。
1位は米小売大手のウォルマートで、12年連続で首位の座を守り、1995年以降20回目の首位となった。上位10社には中国企業のうち、送電大手の国家電網、国有石油大手の中国石油天然気集団(CNPC)、中国石油化工集団(シノペックグループ)の3社がランクインした。
純利益率では米半導体大手エヌビディアが55%超で1位だった。中国のIT大手騰訊控股(テンセント)は9位、大手銀行の招商銀行は10位となった。
ランク入りした中国企業130社の売上高は合計で約10兆7000億ドル、利益の平均値は39億ドルから42億ドルに増え、7.4%伸びた。
中国企業130社を分野別に見ると、自動車および同部品分野の成長が目覚しく、10社がランク入りし、24年から横ばいだった。具体的には、自動車メーカーの奇瑞控股集団(チェリー・ホールディング・グループ)の売上高が391億ドルから597億ドルに増加し、順位を152上げて233位となった。順位上昇幅の上位10社にも名を連ねた。電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)は順位を52上げて91位となり、初めて上位100社に入った。自動車大手の浙江吉利控股集団は売上高が704億ドルから799億ドルに増え、順位を30上げた。残る7社は前年比で順位を下げた。
インターネット分野でランクインした中国大手5社は、電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム)、同業のアリババグループ、テンセント、EC大手の拼多多(ピンドゥオドゥオ)、生活関連サービス大手の美団で、そろって順位を上げた。24年に初めてランクインした拼多多は順位を176上げて266位となり、順位上昇幅が最大の中国企業となった。美団は順位を57上げて327位、京東集団は順位を三つ上げて44位となった。
今回のランキングでは、25社が初めてランク入りした、または返り咲きした。うち中国企業は5社で、鉱業大手の山東黄金集団、電子機器の受託製造サービス(EMS)大手、緯創資通(ウィストロン)、保険大手の新華人寿保険、国有複合企業の中国通用技術(集団)控股、不動産開発大手の碧桂園控股(カントリー・ガーデン・ホールディングス)だった。山東黄金は初めてランク入りした。
今回のランキングに選出されたハイテク企業は34社あり、1社当たりの売上高は9.6%増の967億ドル、利益が24.0%増の181億ドルだった。うち米国企業は15社で、平均売上高が1217億ドル。米国以外は19社で、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は中国ハイテク分野の象徴的な企業として、順位を20上げ、2年ぶりに上位100社に返り咲いた。ファーウェイの24年の世界売上高は1200億ドル以上となり、22.4%増加した。純利益は87億ドル以上で、五大事業部門ともプラスとなり、うち自動車事業の売上高は数倍に増え、初めて黒字転換した。【新華社北京】
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録