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中国自動車大手の比亜迪(BYD)のタイ法人、比亜迪汽車(タイ)はこのほど、タイ工場で生産される電気自動車(EV)を初めて欧州に輸出すると明らかにした。総数は900台を超え、目的地は英国やドイツ、ベルギーなどを含み、BYDが保有するロールオンロールオフ船(RORO船)「鄭州号」が海上輸送を担う。この船がタイから欧州へ向かうのはこれが初めてで、BYDのグローバルサプライチェーン(供給網)と海上輸送体制の整備が一段と進むことを象徴している。
BYDタイの柯育浜総経理は「7月に9万台目の新エネルギー車(NEV)の納車を完了したのに続き、再び新たなブレークスルーを実現した。タイ工場で生産されるコンパクトEV『海豚(ドルフィン)』を初めて欧州市場へ輸出する。これはBYDのグローバル化戦略の新たな突破を意味するだけでなく、新エネ車のグローバルサプライチェーンにおけるタイの重要性も示している」と述べた。
タイ工場はBYDが海外に設立した初の乗用車生産拠点で、年間生産能力は15万台に上る。BYDが堅持するグローバル化戦略の重要な拠点として、タイ工場はアジアと欧州、その他海外市場をつなぐ重要な任務を担う。その生産能力と技術力は現地市場のニーズを満たすだけでなく、欧州などの国・地域への輸出にも保障を提供し、BYDが新エネ車のグローバルサプライチェーンの中で発揮する協調性と影響力を体現している。【新華社バンコク】
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