シャオミ、EV発売1年半で40万台納車 雷軍CEO「車の未来は“知能”にあり」

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中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)の雷軍・最高経営責任者(CEO)は10月16日、北京で開かれた「世界インテリジェントコネクテッドビークル大会(WICV 2025)」に登壇し、同社の電気自動車(EV)事業の成果と業界の今後の展望について語った。

雷CEOは、同社が最初のEVを発売してから1年半が経過し、これまでの累計納車台数が約40万台に達したと発表した。その上で、スマート化技術が自動車の定義とビジネスモデルを再構築しつつあるとし、業界全体がすでに「電動化」から「スマート化」へと新たな段階に踏み出していると指摘した。

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シャオミはスマートカー分野に参入して以来、運転支援システムやスマートコックピット、電子/電気(E/E)アーキテクチャなどの内製化に注力すると同時に、スマートモビリティエコシステムの構築に取り組んできた。運転支援システムの開発では、第1期プロジェクトに総額57億9000万元(約1200億円)とスタッフ1800人を投入し、清華大学や香港大学などとも共同研究を進めた。

同社のスマートフォン技術を自動車分野にも応用している。たとえば、車載カメラを活用してドライブ動画機能を開発し、「走行中に出会った美しい風景などを瞬時に撮影・録画・共有でき、便利かつ安全な機能だ」と雷CEOは説明した。

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今後について雷CEOは、大規模AIモデルがスマートカーの核心的な競争力になると強調する。車載AI(エッジAI)はネットワーク接続なしでも感情認識やマルチモーダル対話を実現でき、ユーザーの使用習慣や嗜好を継続的に学習・最適化を続けることで、より自然でパーソナルなインタラクション体験を提供する。車データをクラウドに送信しないため、プライバシーの保護にも有効だという。

講演の最後で雷CEOは、業界は過度な競争を避けコア技術の革新にリソースを集中させ、健全かつオープンなインテリジェントコネクテッドカーのエコシステムを共同構築すべきだと呼びかけた。

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(36Kr Japan編集部)

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