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アリババグループの関連金融会社、アント・グループが提供するAI健康相談アプリ「螞蟻阿福(Ant A-Fu)」は、中国市場で急成長している。改良版をリリースした翌日、米アップルのApp Storeで中国エリア総合ランキング3位に急浮上し、SNSアプリ「微信(WeChat)」とショート動画アプリ「抖音(Douyin)」に次ぐ位置につけた。
螞蟻阿福は、医療向けの大規模言語モデル(LLM)やナレッジグラフに加え、アントのサービスエコシステムを基盤に年中無休の健康相談サービスを提供する。症状のセルフチェックから、服薬アドバイス、慢性疾患の管理、健康診断結果の分析など多岐にわたる。内部データによると、利用者数はすでに1500万人を突破し、1日あたりの回答件数は500万件以上に達している。

螞蟻阿福は単なるチャットボットではなく、ユーザーの年齢や既往歴、生活習慣に合わせた提案を対話形式で提供し、必要に応じて医療機関の受診を促す。シンプルでユーザーフレンドリーなインターフェース、そして人と会話しているような自然なやり取りが、高齢者にも支持されている。
中国では、2030年までに国民の健康水準を引き上げる国家戦略「健康中国」が推進されると同時に、人口高齢化が進んでいる。業界関係者は、AIを活用したヘルスケアが次なる1000億元(約2兆円)市場を生む可能性があると見ている。
*1元=約22円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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