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一、2019年1月-10月の中国新規市場の取引額は約5842億元(9兆3000億円)
産業関連データ分析プラットフォーム「JINGDATA(鯨准)」の情報によると、2019年1月ー10月、中国の新規発行市場では約3427件の取引が発生し、取引金額は約5842億1100万元(9兆3000億円)となった。
例年の実績からすると、今年の投資環境は明るいとは言えない。 2019年全体の投資取引件数は2014年前のレベルに下がる見込みである。また、投資金額も2016年以前のレベルまで減少する可能性がある。
二、企業向けサービス、医療・ヘルスケア分野が人気
2019年2月-10月、企業向けサービスに関する取引数は812件と発表され、総取引件数(2972件)の約27%を占めている。
医療・ヘルスケア分野では少なくとも494件の取引があり、全体の16.7%を占めている。
三、2019年上場企業数は過去6年間で最低
公開された情報によると、2019年1月ー10月の間、上場を完了した会社は計230社ある。数からいうと、これまでの6年間で最も少ない。
また、同期間では約774社がM&Aを実施。通年で見ると、今年のM&A数は最終的に1000件にとどまり、昨年と同じ水準となる見込みだ。
四、テンセント&アリババ、投資市場の「ビッグプレイヤー」へ
2019年、テンセント(騰訊)とアリババ(阿里巴巴)が、投資界の重要なプレイヤーになりつつあった。
公開データによると、2019年1月ー10月、テンセントは少なくとも56件の投資取引に参加し、その取引数は同時期の市場取引量(3427件)の1.6%を占めている。取引額は約491億5000万元(7800億円)で同時期の市場取引総額の8.4%を占めている。
一方、アリババは少なくとも25件の取引に参加しており、合計金額は約547億3000万元(8700億円)で、市場総額の9.3%を占めている。
上記2社が関与している投資額は合わせて1000億元(約1兆6000億円)を超えたとのことで、市場の総取引額の約18%を占めている。
<2019年1月ー10月、テンセントの中国国内における投資情報データ>
<2019年1月ー10月、アリババの中国国内における投資情報データ>
また、テンセント、アリババのほか、ファーウェイ(華為科技)が新興バイヤーとして頭角を現してきている。2019年4月、ファーウェイは、「哈勃科技投資会社(Harbo Technology Investment)」を設立し、資本金を7億元(約110億円)とした。ファーウェイの投資先は、半導体企業及び人工知能(AI)がメインとなっている。
(翻訳・Ai)
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