深海調査からプール清掃、釣りまでーー水中ドローンで世界100カ国へ、中国「CHASING」が約23億円調達
中国発水中ドローンメーカー「潜行創新(Chasing-Innovation)」(以下、CHASING)が、立湾資本(Liwan Capital)が主導するシリーズCで約1億元(約23億円)を調達した。調達資金は主に、中核技術の研究開発、サプライチェーンや製造体制の強化、中国内外での市場の拡大などに充てられる。
2016年に深圳で設立されたCHASINGの創業チームは、全員がファーウェイ(華為技術)での経歴を持つ。同社は産業用と民生用の水中ドローンをはじめ、携帯型水域スマート無人機、そして関連ソリューションの研究開発に注力している。現在は、産業用ROV(遠隔操作型水中ドローン)から、個人向けの水中ドローン、プール清掃ロボット、さらに釣りに特化したスマートフィッシングドローンまで、幅広い製品ラインナップを展開している。
なかでも潜水ドローン「潜鮫X100(Chasing X)」は、世界初となる「全方向耐流技術」を搭載している。周囲の水流をスマートセンシングして姿勢を自動調整する機能を備え、最大4.5ノットの強い潮流下でも安定した動作が可能。最大潜水深度は350メートルに達する。
一方、産業用モデルの「潜蛟V2000」は、より過酷な環境での作業を想定して設計されている。最大潜水深度2000メートルを誇り、5キログラム(kg)の積載能力を持つロボットアームを搭載。連続稼働時間は8時間に及び、海底パイプラインの点検やダム・貯水池の検査、船体メンテナンス、海洋資源調査といった高度な専門業務に対応する。
CHASINGは現在、潜水深度500m以内の軽量水中ドローン分野において世界トップクラスに位置する。同社の製品は世界100以上の国と地域で利用され、北欧、南米、日本などの市場で高いシェアを占めている。
*1元=約23円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)