売れない国内、急拡大の海外——中国自動車市場、1〜3月期の明暗

中国の自動車業界団体「中国汽車工業協会」のデータによると、2026年1~3月期の中国自動車生産台数は前年比6.9%減の703万9000台、販売台数は5.6%減の704万8000台だった。うち、中国国内市場の低迷が鮮明で、乗用車の販売台数は前年比23.4%減と大きく落ち込んだ。これまで市場をけん引してきた新エネルギー車(NEV)についても、車両購置税優遇政策の終了などの影響を受け、国内での販売台数は23.8%減の200万6000台となった。

中国汽車流通協会(CADA)汽車市場研究分会の崔東樹事務局長によると、政策の切り替えや春節による閑散期、前年の高い実績の反動で中国国内の市場は短期的な逆風にさらされているという。

一方で輸出は好調に推移しており、大手自動車メーカー間の競争はさらに激しさを増している。1~3月期の自動車輸出台数は前年比56.7%増の222万6000台だった。中でもNEVの輸出は95万4000台で、前年比1.2倍に拡大した。メーカー別では、奇瑞汽車(Chery Automobile)が39万台超で首位を維持し、比亜迪(BYD)がこれに続いた。

中国汽車工業協会によるデータ

従来の大手自動車メーカーは、NEVへの転換と海外展開という二本柱の戦略を加速させ、ブランドシェアを大きく伸ばしている。一方で競争も激化している。1~3月期の卸売販売台数では、上汽集団が累計97万3000台で上位に立った。吉利汽車は累計約70万9000台を販売し、約9000台差の僅差で70万台の比亜迪を上回った。なお、前年同期は比亜迪が100万台を販売し、首位だった。

市場全体では前年割れとなったものの、3月には回復の兆しがみられた。生産台数は前月比74.4%増、販売台数は前月比60.6%増となり、力強い持ち直しの動きを示している。

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(36Kr Japan編集部)

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