中国ヒューマノイド「TARS」、約720億円を調達 サブミリ精度の刺繍でギネス記録

エンボディドAI(身体性を持つ人工知能)技術を手がける中国スタートアップ「它石智航(TARS)」は4月16日、プレシリーズAで4億5500万ドル(約720億円)の資金調達をしたと発表した。著名VCの高瓴創投(GL Ventures)と紅杉中国(Hongshan)が主導し、北京機器人産業発展投資基金、上海国投先導(SSCILF)といった国有ファンド、TCL科技産業投資(TCL Capital)、孚騰資本(Fortera Capital)なども参加した。

刺繍ができる人型ロボット、中国TARSが世界初実演 狙いは製造現場

2025年2月に設立された它石智航は、信頼性と効率性に優れ、大規模な導入が可能な「実用的な」ロボットの開発に注力している。設立からわずか1カ月後にはエンジェルラウンドで1億2000万ドル(約190億円)を調達した。

膨大な実環境データと豊富な触覚データを基盤に、今年3月には汎用エンボディドAIモデル「AI World Engine(AWE)3.0」を発表した。同モデルには視覚・触覚の統合世界モデル「OmniVTA」が組み込まれ、ロボットの物理世界に対する認識・理解能力を高めている。これにより、ロボットが実験環境にとどまらず、より汎用的に現場で稼働する可能性が広がった。

刺繍作業数でギネス世界記録

它石智航の人型ロボット(ヒューマノイド)は同月、1時間で105本以上の刺繍糸をサブミリ精度で縫い付け、1時間当たりの刺繍作業数でギネス世界記録を樹立した。最高経営責任者(CEO)の陳亦倫博士は、同社はフルスタックでAI開発を進め、信頼性の高いフィジカルAIの実現に注力し、中国における次世代製造の中核を担うことを目指すと述べた。

*1ドル=約159円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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