“国内より6倍高く売れる” 中国の人型ロボットレンタルが海外展開へ、「空白市場」を狙う
中国のロボットレンタルプラットフォーム「擎天租」は、グローバルブランド「SHAREBOT」を立ち上げ、海外向けサービスの提供を開始すると発表した。第一弾として欧州、北米、アジア太平洋、日韓・中東など13カ国をカバーする。同社はすでに、「RobotX」、「Mangobot」や「Always Robotics」などの各地域のパートナーと提携し、現地での展開を進めるという。
擎天租は2025年12月、人型ロボット(ヒューマノイド)大手の智元機器人(AgiBot)や飛阔科技(Flycode)などが共同で立ち上げた世界初とされるエンボディドAIロボットのレンタルプラットフォームだ。「レンタル+プラットフォーム型」を組み合わせたRaaS(Robot as a Service)モデルを採用している。
同社の李一言CEOは、「中国国内の人型ロボット市場はここ2年で急成長したが、海外市場はまだほぼ手つかずの状態だ」と指摘した。その上で、レンタルモデルによる海外展開の可能性を強調する。
収益面での優位性は明確だ。中国メディアの報道によると、海外での1日あたりのサービス単価は中国国内の6倍以上に達する。李氏によると、ドイツなどの欧州では人型ロボットの一日あたりのレンタル費用が平均2000〜3000ユーロ(約37万〜約56万円)、北米では最大6000ドル(約95万円)に上るという。
擎天租のプラットフォームは、中国国内での稼働・管理下のロボット数が4000台を超え、サービス網はすでに100都市以上に広がっている。受注構成も当初の公演・イベント中心から多様化しており、サービス業では飲食店の集客、商業施設での接客、企業の受付といった用途が中心になっている。また、軽工業分野の補助的な活用シーンでは、敷地内の巡回監視、セキュリティ支援、資材の搬送などへと拡大している。

*1ユーロ=約187円、1ドル=約159円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)