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中国スマートフォン大手OPPOによる開発者イベント「2020 OPPO Developer Conference(ODC)」が、昨年より2カ月早く、オンラインで開催された。
今回のカンファレンスにて、Android11をベースにした「ColorOS11」がリリースされた。同OSは以前のバージョンよりも双方向性とプライバシー保護機能が向上している。
着信音やフォント、AOD(always on display)がカスタマイズできるようになったほか、ダークモードの暗さを調節する機能やマルチタスクをサポートする「Flexdrop」機能も加わった。また、アプリ権限の過剰承認や乱用抑止を目的として、権限を一時的に付与したり、長期間使用していないアプリのアクセス許可を自動リセットしたりもできるようになった。
さらに、OPPOの呉恒剛副総裁が、ColorOSのMAU(月間アクティブユーザー数)が3億7000万人を超えたことも発表した。
OPPOは昨年IoT事業に多額の投資を行うと発表して以来、完全ワイヤレスイヤホン(True Wireless Stereo)、スマートウォッチ、CPEルーターなどのデバイスをリリースしてきた。10月にはテレビもリリースする予定だ。ただし、扱う商品カテゴリーは少なく、拡大速度も比較的慎重である。
これを補完するため、OPPOは他のスマートデバイス企業と提携を結ぶ。同社新興モバイルターミナル事業部の易煒総経理は、OPPOのHeyThings IoTプラットフォームは、テクノロジー、エクスペリエンス、マーケティング、チャネル、データの5方面でサードパーティにサポートを提供しており、Energize Action 2.0には第一期に総額2億元(約31億円)を投入したと述べた。現在、OPPOのIoTエコシステムは大手家電メーカー「Midea (美的)」や「AUX(奥克斯)」など30社以上と提携し、品目で50アイテム以上、SKUで300アイテム以上を導入する。
ウェアラブルディバイスでは、今年9月にOPPO Watchで使用する健康管理アプリ「HeyTap Health Platform」をリリース、ヘルスデータセンターを開設しサービス提供を開始した。
さらに、新バージョンのスマートウォッチ「OPPO Watch ECG」もリリースされている。以前のとは異なり、ECGバージョンは「中国国家食品薬品監督管理局(NMPA)」で第Ⅱ類医療機器として承認された最初の独立通信スマートウォッチで、心電図計測もでき、定価は2499元(約3万8000円)だ。
今回、インターネットサービスに関するデータも発表された。OPPOはこれまでにアプリケーション、サービス、コンテンツの3つの主要なビジネス分野を構築している。
同社インターネット戦略開発部門のディレクター王勇軍氏によると「アプリ生態系のMAUは3億3000万人以上、1日あたりの配信数は17億通以上。サービス生態系のMAUは全体で3億2000万人、ダウンロード不要アプリの月間使用量は10億回。コンテンツ生態系のMAUは2億8000万人以上、1日あたりのコンテンツ露出数は100億回以上、そのうち動画関連のMAUは8000万以上」という。
(翻訳:永野倫子)
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