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10月27日夜、中国の新興電気自動車(EV)メーカー「威馬汽車(WM Motor)」製のスマート電気SUV「EX」が北京で爆発後に炎上した。同社製のEVは最近35日の間に自然発火による火災事故を4度起こしている。10月28日に国家市場監督管理総局(SAMR)のサイトで公開された情報によると、威馬汽車は、2020年6月8日から9月23日までの期間に生産された型番ZNP3914895A-75Aのバッテリーセルを搭載している一部のモデルあわせて1282台をリコール対象としている。
SAMRの公告によると、今回リコール対象となっている車両では、バッテリーセルの生産プロセスで不純物が混入し、動力電池で異常なリチウムの析出が発生したことが明らかにされている。極端な状況下では、バッテリーセルがショートして、動力電池の熱暴走や火災の発生につながるリスクがあり、潜在的に安全上の欠陥が存在するとしている。
2015年に設立された威馬汽車は、中国の新興自動車メーカーの中で最も初期に設立された会社の1つだ。9月22日、同社はシリーズDで総額100億元(約1550億円)を調達した。リード・インベスターは上海市国有資産監督管理委員会(上海市国資委)傘下の投資プラットフォームと「上汽集団(SAIC Motor)」、コ・インベスターはバイドゥと「海納亜洲創投基金(SIG China)」など。現在同社はIPOにむけ準備中だ。
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