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果実酒の人気が高まっているが、現在中国で購入できる商品の味やラッピングはどれも似たりよったりだ。この市場で独自色を打ち出そうとしているのが、パック容器の果実酒を手掛ける「江湖乖乖(Jianghu Guaiguai)」だ。同社は2020年に設立され、これまで梅、ライチ、グレープフルーツ味の果実酒を発売している。1パック85ml、度数は6〜8度、6パックセットを89元(約1300円)で販売。主な販売チャネルはECプラットフォームの「天猫(Tmall)」である。
創業者の楊銘傑氏は度数の低い果実酒をポテンシャルの高い市場と見ている。同社の主なターゲット層である20代の若い女性が好むほろ酔い感を提供できることと、色鮮やかな果実酒はSNSでシェアするのに向いているのが理由だ。
若い女性がターゲットであるため、江湖乖乖は商品のパッケージデザインを可愛くした。より目に付きやすい上、可愛いデザインでアルコール飲料のハードルを下げる狙いもある。
パック容器の容量を小さくしたのも、同様にアルコールを試すハードルを下げるためだ。また、カン、ビンと比べ、パックは運送コストが低いのも利点だ。消費者としても、パックのほうが持ち運びしやすく、ゴミ分別の煩わしさもない。
商品以外で特徴的なのは、江湖乖乖が「小紅書(RED)」などのようなソーシャルECを使ったマーケティングをしていることだ。楊氏によると、小紅書のユーザーペルソナは江湖乖乖とほぼ同じで、小紅書での広告の閲覧率は平均の2〜3倍になるという。そのため、江湖乖乖はこれからも小紅書を中心にマーケティングを行うほか、ショート動画プラットフォームでの宣伝を予定している。
オフラインでの販売も検討中だが、現時点ではスーパーで販売するのみで、レストランで提供する予定はないという。アリババ傘下の「盒馬(Hema Fresh)」の杭州市内の店舗から販売を始め、中国南部のほかの都市に少しずつ広げていく予定だ。また、販売チャネルの特徴に合わせた商品開発も行う。
江湖乖乖の月間の取引総額は数十万元(約数百万円)で、天猫でのフォロワー数は1万人以上となっている。上述の梅、ライチ、グレープフルーツ以外の味の商品もすでに販売しており、500人のフォロワーの反応を見て商品を微調整している。
江湖乖乖の本社は浙江省杭州にあり、社員は10人以下である。楊銘傑氏はECとマーケティングにおいて豊富な経験を持つ。同社は現在資金調達を求めている。(翻訳:小六)
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