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香港の調査会社「カウンターポイント(Counterpoint)」がこのほど発表したレポートによると、台湾の半導体メーカー「メディアテック(MediaTek)」が2020年第3四半期に初めて米「クアルコム(Qualcomm)」を抜き、世界シェア1位のスマートフォン用チップメーカーになったという。
第3四半期には、メディアテック製チップが入った端末が全世界で1億台販売され、その結果、同社市場シェアは前年同期比5%増の31%に達し、1位となった。 次いで、クアルコムが市場シェア29%と前年比2%減で2位。それをファーウェイ傘下の「ハイシリコン(HiSilicon)」、サムスン、アップル、「UNISOC(紫光展鋭科技)」が追いかけるかたちとなった(サムスン、アップルの市場シェアは共に12%)。
前出のカウンターポイントは、今回メディアテックが大きくシェアを伸ばした主な理由として、100ドル~250ドル(約1万~2万5000円)の価格帯にあるスマートフォンの好調な売れ行きと、中国やインドなどでの継続的な成長が挙げられるとしている。
しかし、5Gチップに絞って見てみると、メディアテックの市場シェアはまだクアルコムのそれには及ばず、 クアルコムのチップが搭載された5Gスマートフォンの当四半期販売世界シェアは39%に達する。カウンターポイントは、 5Gスマートフォン市場が絶えず成長を続ける中、5Gチップ分野で一定の優位性を持つクアルコムが、スマートフォン用チップ全体でも、第4四半期に世界シェア首位へ返り咲く可能性は十分あるとの見方を示した。
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